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ワインコラム Archive
ワイン・コラム 第116回 ボルドー地方の話 デュクリュ・ボーカイユ編
嗜好品としてワインを見ると、いろいろな楽しみ方があります。ただ黙々とワインだけを楽しんでも良いですし、歴史ある生産者や畑が持つ物語に思いを馳せたり、料理と合わせたり、ワイン好きな人と意見を交換したり...
ワインは嗅覚や味覚を楽しませてくれるものですが、その美しい色合いによって視覚も楽しませてくれます。視覚の楽しみと言えば、美しいボトルやラベルもその一つと言えるでしょう。
実際、よほどのワイン愛好家でなければ(いや、よほどのワイン愛好家でさえも?!)、ほとんど同じ条件、もしくは素性のわからないワインが2種類目の前にあって、どちらかを選ぶ場合、美しいラベルが貼られている方のワインを選ぶのではないでしょうか。
私はあまりラベルの美しさだけでワインを選ぶことはありませんが、中身がとても良くてもデザインが「...」なものは少し残念に思いますし、世界的に見るとイタリアのラベルのデザインに秀逸なものが多いと思い、楽しく感じます。
前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介するボルドーのシャトー・デュクリュ・ボーカイユChâteau Ducru Beaucaillouのラベルは、私が個人的に大好きなもののひとつです。
このシャトー、目を引く黄色と金色のラベルも素晴らしいですが、それ以上にワインの品質が充実しています。
シャトーはサン・ジュリアン・ベイシュヴェルSaint-Julien-Beychevelleに位置しています。ボルドーの町から北上してくる場合、マルゴーMargaux村を通り抜けて、サン・ジュリアンのシャトーとしてはまず美しいシャトー・ベイシュヴェルが姿を現します。シャトー・デュクリュ・ボーカイユはそのすぐ先にあります。ジロンド川のすぐそばで、「美しい小石」という名のままに、砂利質の土壌の素晴らしい畑を約75ha所有しています。
メドック地区では、川に近い畑は素晴らしい資質があるとされています。実際、その名を轟かす極上シャトーの多くは川沿いの畑を所有しています。
シャトー・デュクリュ・ボーカイユのぶどうは全て人の手で収穫され、区画ごとに醸造されます。ロットが多くなり管理が大変ですが、その分細部にこだわって最終的に上質なブレンドをすることができるようになります。
このシャトーが造るグラン・ヴァン、シャトー・デュクリュ・ボーカイユの品質が高いのはもちろん、セカンド・ワインのラ・クロワ・ド・ボーカイユLa Croix de Beaucaillouの品質の高さも特筆すべき点です。樹齢10年以下の若い樹のぶどうと、グラン・ヴァンに及ばない品質の(しかし、グラン・ヴァンに用いられるはずで、同じ手間暇をかけて造られた)ワインがブレンドされます。セカンド・ワインの品質にも満たないワインはネゴシアンに売られますので、セカンド・ワインの質も高く保たれているわけです。
シャトーを訪問すると、ワインのテイスティングが最後に行われるのですが、このシャトーの試飲ルームに通されて驚きました。壁が一面黄色いのです!私が訪問させていただいたワイナリーの中で、最も派手な試飲ルームだったかもしれません(笑)
その豪華な内容と美しいラベルから、正月に飲みたいワイン、という気がします。もうすぐ新年を迎えます。2013年最初のワインが決まっていない方は、デュクリュ・ボーカイユも良いのではないでしょうか。
Clos Yは1月14日のレストラン講座でシャトー・デュクリュ・ボーカイユの1966(良い年です!)に登場して頂く予定です。現行のラベルと全く違っていて面白いです。ご興味のある方はご連絡ください。
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ワイン・コラム 第115回 ボルドー地方の話 プピーユ編
今回ご紹介させて頂くプピーユPoupilleの当主、フィリップ・カリーユ氏も、個性的ということでは引けを取りません。西のフィリップ、東のフレデリック...(笑)
どちらも素晴らしいワインという芸術作品を生みだす天才。優れた芸術家は個性的な人が多いのでしょうか。
プピーユは、名高いサンテミリオンSaint-Emilionの東隣、コート・ド・ボルドー・カスティヨンCôtes de Bordeaux Castillonのアペラシオンのワインを造っています。
Castillonの風景
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランなど、複数の品種をブレンドしてワインを造ることが一般的なボルドーにおいて、プピーユは例外的にメルロ100%のワインも造っています。
この造り手さんの名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ボルドーで最も高価な赤ワインのひとつペトリュスPétrusにブラインド・コンテストで最後まで張り合ったという逸話です。張り合った、ということは最終的には負けたのか、出品されたペトリュスとプピーユは同じヴィンテージだったのか、詳細は本人に確認していませんが、そのコンテストは1992年に行われたようです。
ペトリュスもメルロ100%。同じ品種構成で、偉大なワインに肩を並べたというのは凄いことですよね。それからたちまち知名度を上げたプピーユはいわゆる「シンデレラ・ワイン」の仲間入りを果たしました。
さて、そんな凄いワインを造るフィリップ氏、冒頭に書きましたように個性的です。私の親しい友人に、フィリップ氏をとても良く知る人物がいるのですが、話を聞くとやんちゃというか独創的というか...少しタイプは違いますが、東のフレデリック氏と通じるものがあるように思えます(笑)
ワイン造りに関してはとても研究熱心で、最新の醸造技術を取り入れたり、ボルドーでは珍しく(世界的にも珍しいですが)醸造に必要不可欠な二酸化硫黄を使わないキュヴェを造ってみたりしています。
実際、プピーユのワインは優れたメルロらしい果実味に溢れ、ボリューム感があり、タンニンはたっぷりとしていながら丸く、万人受けするようなスタイルです。
プピーユのワインを試してみよう、という方にひとつ、個人的に注意と言いますか、少しややこしい点のご紹介をいたします。プピーユでは、グラン・ヴァンのプピーユの他に、セカンド・ワインのシャトー・プピーユというキュヴェもあります。ボルドーでは、一般的にはグラン・ヴァンのほうがシャトー○○(例えばシャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールなど)という名で、セカンド・ワインには各シャトー独特の名前(例えばパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーやレ・フォール・ド・ラトゥールなど)が付けられています。プピーユに関しては、シャトー・プピーユというキュヴェのほうがセカンド・ワインです。
素晴らしいワインを楽しむとき、そのワインが出来た土地を思い浮かべるのと共に、造り手さんのことを考えてみると、また楽しみが増えるかもしれません...!
Clos Yは、12月19日のレストラン講座で、プピーユの1999をお楽しみ頂く予定です。秘蔵のこのワイン、既に市場から消えてしまっていると思います。ご興味のある方はご連絡ください。
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ワイン・コラム 第114回 ブルゴーニュ地方の話 ドメーヌ・デュ・シャソルネイ編
サン・ロマン村
世界中のワインの造り手を訪問させて頂いて、忘れられないワインは数多ありますが、中には忘れがたい記憶を残す人物もいます。今は亡きディディエ・ダギュノー氏やジュラの巨匠ピエール・オヴェルノワ氏、ペゴーのポール・フェロー氏...シャソルネイのフレデリック・コサールさんは、そのワイン同様に(?!)インパクトの強い人物でした。
ドメーヌを訪問させて頂いて、ひと通り(醸造設備、熟成庫等)を見せて頂いて、一般的な訪問の流れの通り最後にワインの試飲をさせて頂きます。私の質問にはまじめに答えて頂いておりましたが、試飲の際には「まあ飲んでいけ」というような、試飲というよりこれから飲み会が始まってしまうような雰囲気です。初対面でしたが、旧知の友人のように接してくれます。
おいしいワインですし、飲みたいのですが、私は複数のワインを同時に試飲する場合はワインを飲み込まずに、口に含んだワインを吐き出すようにしています。もったいないようなことですが、世界中のほとんどのソムリエやワイン醸造家はそのようにしています(一度口に含んだワインを吐き出す用の専門の容器もあります。)。まして私は車で来ていますから、ワインは飲みたいですがアルコールを摂取するわけにはいきません。友好的なコサールさんのありがたい申し出を断るのは大変でしたが、最終的にはほとんど飲まずに切りぬけました。コサールさんは途中合流した友人と楽しそうに話しながらご機嫌です。結局予定時間を大幅にオーヴァーして暗い道を帰ることになりました...
まあコサールさんの好人物っぷりは置いておいても、この造り手のワインは実に素晴らしいものです。アルコール発酵には天然酵母を用い、SO2を添加しない、フィルターをかけずに瓶詰めをする、などいろいろ醸造所でのこだわりもありますが、やはり高品質ワインの鍵は畑仕事にあると思います。
シャソルネイのワインは世界にその名を轟かせるシャンベルタンChambertinやモンラシェMontrachetではなく、知名度の低いサン・ロマンやオークセイ・デュレスAuxey-Duressesなどが主力商品です。このような、いわゆる世界トップの極上畑ではない畑からこれだけ素晴らしいワインを造るというのは尊敬に値すると思います。
ドメーヌの規模が大きくないため生産本数は多くなく、人気の造り手なので入手は簡単ではないかもしれませんが、試す価値あり、です。白も赤も見事な品質で、楽しませてくれると思います!
Clos Yは、12月2日のレストラン講座のテーマを「ブルゴーニュ」とし、上質なブルゴーニュ・ワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。シャソルネイのサン・ロマン・コンブ・バザン2006とオークセイ・デュレス・レ・クレ2006の同時比較も行います!ご興味のある方はご連絡ください。
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ワイン・コラム 第113回 シャンパーニュ地方の話 ボランジェ編
寒くなってまいりましたが、ワイン業界は熱い季節を迎えております!
年末は特にシャンパーニュChampagneの需要が高まります。やはり、クリスマスの乾杯にシャンパーニュは欠かせないですよね。
しかし世界のスパークリング・ワインの中でも特に重厚で熟成感の強いシャンパーニュは、乾杯用だけにとどめておくのはあまりにもったいなさすぎます。上質なシャンパーニュはフランス料理でも和食でも、料理と共に楽しむことにより、さらにその魅力を高めることができると思います。
今回は、上質なシャンパーニュ・メゾンの中でも常にトップにおかれるボランジェBollingerをご紹介いたします。
ボランジェはシャンパーニュ地方のピノ・ノワールの聖地とも言えるグラン・クリュGrand CruのアイAÿ村に居を構えています。
樽熟成をしたワインを使って造られるシャンパーニュは重厚で、複雑な風味を備えています。
ボランジェのシャンパーニュの高品質の秘密はたくさんあります。実際、「ボランジェ10の誓いLes 10 Engagements Bollinger」という厳格な自社規定を掲げ、変わらぬ高品質を保っています。中でも私が注目するのは、
1、 自社畑の比率の高さ
2、 樽を使っての一次発酵
3、マグナム・ボトル、コルク栓でのリザーヴ・ワインの保管
です。
まず1、自社畑の比率の高さですが、ぶどう栽培農家からぶどうや果汁を買い、それからワインを造ることが多いシャンパーニュの大手メゾンの中で、必要量の約2/3のぶどうをボランジェは自社畑でまかなっています。一般的な大手メゾンの自社畑のぶどうが占める割合は全体の約11%ということですから、相当に高い比率です。ボランジェの高品質なシャンパーニュに値する素晴らしいぶどうを厳しい基準の下自社で栽培しているということです。そして、ピノ・ノワールに比率が高いこともボランジェの大きな特徴の一つです。このことにより、骨格があり、華やかというより質実剛健な力強いシャンパーニュが生まれます。
2、樽を使っての一次発酵ですが、ここ10年ほどで樽を使用するシャンパーニュ・メゾンが増えてきており、今となってはそれほど珍しく感じられないかもしれませんが、やはり今でもシャンパーニュ造りに樽を使用するメゾンは少数派です。中でもボランジェは樽に強いこだわりを持ち、社内に樽工場を設けているほどです。
ボランジェ社内の樽工場
樽を使ってアルコール発酵を行うことにより、緩やかな酸素との接触が進み、ワインは複雑味を有し、長期の熟成に耐える構造になります。
3、マグナム・ボトル、コルク栓でのリザーヴ・ワインの保管に至ってはこだわりの極致と言えるでしょう。リザーヴ・ワイン(シャンパーニュは一般的にはヴィンテージがラベルに記されることが無いワインです。それは、複数の収穫年のワインをブレンドしてひとつのシャンパーニュを造っているからです。ブレンド用にストックしてある過去の年のワインのことをリザーヴ・ワインと呼びます。)は複雑な風味を持つ重厚なタイプのシャンパーニュ造りには命とも言える重要なものですが、大手メゾンのその量は膨大なものになります。一般的にはステンレス・タンクなどで保管されていますが、これをマグナム・ボトルで、しかもコルク栓をして置いておくというのです。理由は、マグナム・ボトルはゆっくりとした理想的な熟成が期待できる容器だということ。そして栓として王冠ではなくコルクを用いるのはコルクは穏やかに瓶内に酸素を供給し、理想的な熟成環境を作る、また王冠は酸化が早く進んでしまうということです。品質のためにこのようなこだわりを実行しているわけですが、これは大変なことです。ひとつのリザーヴ・ワインを例えばひとつのステンレス・タンクで保存しておくことは比較的容易ですが、僅か容量1.5リットルの瓶で長い間ワインを保存するにはスペースも必要ですし、瓶詰め、抜栓という仕事が増えます。さらにコルクを使用するということはブショネの可能性も出てくるわけですから、これをチェックする必要もあります。いやー、本当に大変です!
他にもドザージュは控えめにする、ですとかルミュアージュについて、デゴルジュマンなどもいろいろあるのですが書ききれません!
どうしても紹介したいのはこのメゾンの特別なキュヴェ、ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズVieilles Vignes Françaisesです。ワイン造りに適したぶどう品種ヴィティス・ヴィニフェラVitis Viniferaは世界中に生息しているフィロキセラという害虫に抵抗力が無く、やられると死んでしまいます。その対策のため、耐性のあるアメリカ系のぶどうの台木に接ぎ木をして一般的に栽培されています。ところが、ボランジェはフィロキセラが生息できないという砂質の土壌に接ぎ木無しの自根でピノ・ノワールを植えて、そのぶどうからこの特別キュヴェを造っています。畑は本社前のアイ村にありますが、少し離れたブジーBouzy村(ここもグラン・クリュです。)にもあります。
Aÿ本社前のV.V.F.の畑
砂地に自根で植えられている
私はボランジェを2005年に訪問させていただいたのですが、何と2004年にブジー村のヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ用の畑がフィロキセラにやられたと伺いました。やられた木は引き抜いてしまったとのことです。
リスクを負いながらも特別なワインを造る。職人気質のこのメゾンのワインは単なる商品ではなく、1本1本に魂の入った芸術品のようにも思えます。
Clos Yは、12月8日(土曜日)の12時から、「偉大なワインを飲む!シャンパーニュ・ロゼ」をテーマに単発講座を行います。ルイ・ロデレールのクリスタル・ロゼ、ボランジェのグランド・アネ・ロゼを含む4種類のシャンパーニュ・ロゼの試飲を含んでおります。ご興味がございましたらご連絡ください。
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ワインコラム 第112回 ローヌ地方の話 ル・サン・デ・カイユー編
野山にいる鳥獣を狩って得た肉、ジビエもレストランのメニューを賑わせています。
ジビエと聞くと、私はローヌRhône地方のワインと合わせたくなります。
一言でローヌと言っても、シラーSyrahやヴィオニエViognierなど主に単一品種でワインを造るローヌ北部と複数品種をブレンドしてワインを造ることが多いローヌ南部に分かれます。北部と南部は同じ「ローヌ地方」として括るのはどうかと思うほどワインのスタイルが異なります。
今回はローヌ南部のヴァケラスVacqueyrasというアペラシオンに注目してみたいと思います。
ローヌ南部で代表的なアペラシオンと言えばまずシャトーヌフ・デュ・パプChâteauneuf-du-Papeが挙げられます。グルナッシュGrenacheを主体とした力強い赤ワインが一般的に知られています。それに迫る品質のアペラシオンとしてジゴンダスGigondasがあります。ヴァケラスはジゴンダスから4kmほどしか離れておらず、ワインも似たスタイルとなります。
ヴァケラスでトップの生産者としてドメーヌ・ル・サン・デ・カイユーDomaine Le Sang des Caillouxが挙げられます。「小石たちの血」という風変わりな名前を持つこのドメーヌを、私は2004年の12月に訪問させて頂きました。この辺りは山の麓ののどかな田舎なのですが、突然現れた赤い色の建物に驚かされました!
収量を低く(22~25hl/ha)抑え、天然酵母によるアルコール発酵、無ろ過で瓶詰めというこだわりを持つ当主に案内して頂きました。内部はきれいに保たれていました。
お隣のジゴンダスと異なり、ヴァケラスは白ワインの生産も認められています。ごく少量しか生産されていませんが、この白がびっくりするほど素晴らしいのです!もちろん、赤も凄いです。当主の娘さんの名前が付けられていて、家族、そしてワインに対する愛情が感じられます。
この造り手のワインもそうなのですが、南ローヌの赤ワインは是非熟成させて飲みたいものです。一般的なコート・デュ・ローヌCôtes du Rhôneというアペラシオンのものは若くても楽しめますが、シャトーヌフ・デュ・パプなどのクリュに関しては、若い状態で飲んでしまっては強すぎて素直においしいと思えず、ワインの本質も引きだされておらず、とてももったいないと思います。
良い造り手の、きれいに熟成した南ローヌのワインは、それは素晴らしいものです。ジビエと合わせるもよし、単体でもじっくりと味わうことができます。
これからの季節、まさに熟成南ローヌの出番です。ヴァケラスのようにあまり知名度が高くないワインは熟成したものでも比較的お手頃です。試してみてはいかがでしょうか?
Clos Yは、11月21日のレストラン講座のテーマを「ローヌ地方」とし、ローヌ地方の上質なワインをそれに合わせたフランス料理と共にお楽しみ頂きます。ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユーのヴァケラス赤2000も登場します!ご興味のある方はご連絡ください。
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ワインコラム 第111回 ボルドー地方の話 シャトー・パヴィ編
ブルゴーニュ地方にもワインの格付けがありますが、ブルゴーニュ地方では畑が格付けの対象になっているのに対して、ボルドー地方では造り手が格付けの対象になっています。
有名なものは、1855年にナポレオン3世がボルドーの商工会議所に作らせたメドック地区Médocとソーテルヌ地区Sauternesのものがあります。
他に、また別の格付けとして、グラーヴ地区Graves、そしてサンテミリオン地区Saint-Emilionの格付けがあります。
今回はサンテミリオンの格付けを取り上げてみたいと思います。
格付けされたシャトーは「特級」としてグラン・クリュGrand Cruの文字をラベルに表記することができますが、サンテミリオンではシャトーの格付けとは別に、アペラシオンとして単なるサンテミリオンとサンテミリオン・グラン・クリュという2つのアペラシオンが存在しています。
アペラシオンとしてのサンテミリオン・グラン・クリュは、それほど重要なものではないかな、と個人的に考えております。実際、サンテミリオン・グラン・クリュでも特に上質ではないワインが少なからずあるように感じます。
サンテミリオンのグラン・クリュとして重要なものは、格付けされたシャトーです。それをラベルから読み取るのは簡単です。Grand Cruという文字の後にClasséという文字があれば良いのです。この「Classé」という文字が、格付けに選ばれたシャトーの証です。
サンテミリオンの格付けは他の地区の格付けと異なり、大体10年毎に見直しがされています。そのため、150年以上前に行われたメドックやソーテルヌの格付けより、「今」を反映している格付けと言えると思います。
最新の格付けの見直しは、今年、2012年に行われました。そしてこの最新の格付けは「事件」でした...!
長い間、サンテミリオンと言えば2つのトップ・シャトーが君臨している構図でした。シャトー・オーゾンヌChâteau Ausone Châteauとシャトー・シュヴァル・ブランCheval Blancです。これらのシャトーは、グラン・クリュ・クラッセの中でもトップ集団のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセPremier Grand Cru Classéという更なる高みに格付けされており、その中でもプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに指定されています。サンテミリオンの全てのシャトーの中で、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに指定されているのは長い間オーゾンヌとシュヴァル・ブランだけでした。名実ともにトップ2シャトーだったわけです。
それが、今回の格付けで、シャトー・アンジェリュスChâteau Angélusとシャトー・パヴィChâteau Pavieがプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに昇格したのです!
確かに、アンジェリュスとパヴィは素晴らしいワインを造っています。
私は2008年にシャトー・パヴィを訪問しました。このシャトーは1997年にジェラール・ペルス氏がオーナーになり、1998ヴィンテージからはそれ以前のワインとは別物のように品質が向上しています。
偉大なオーゾンヌから、直線にして1kmも離れていない場所にあるパヴィは、偉大なワインを生みだす可能性を秘めた畑を以前から所有していました。設備投資と徹底した品質管理により、オーゾンヌに迫るところまでワインの品質を高めたのはペルス氏の功績と言えるでしょう。
低く収量を抑え、凝縮したぶどうを収穫し、98年からは木製の発酵槽で天然酵母によるアルコール発酵。樽内でマロ・ラクティック発酵を行い、熟成は樽(新樽70~100%)で24ヵ月行います。技術的には、アルコール発酵中にはボルドーで一般的に行われているルモンタージュではなくピジャージュにより抽出を行います。
この情報を見るだけで、手間暇をかけて偉大なワインを造っている様子が伺えます。実際、メルロを主体としたワインは強い凝縮感を備え、ボリュームがあり、噛めるようです。
1997以前も高価だったパヴィ。1998からは倍近くに値上がりし、現在でも高い価格を維持しています。格付けの上昇により、更なる値上がりは必至のように思われます。
試してみたい方は早めのほうが良いかもしれません...!
Clos Yは、11月10日に単発講座「偉大なワインを飲む!サンテミリオン プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ」を企画しております。最新の格付けでプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに昇格した4シャトー(ヴァランドロー、ラ・モンドット等)全ての試飲を含んでおります(パヴィは出ません)。ご興味のある方はご連絡ください。
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ワインコラム 第110回 新酒の話
一般的には9月から10月が収穫のピークですが、近年では地球温暖化の影響で収穫時期が少し早まっています。
米や麦など、穀物を原料とするお酒と違って、漿果であるぶどうを原料とするワインは、陰干しワインなど一部例外を除き、収穫したぶどうを直ちにワインへと仕込みを始めなければなりません。
10月の初めと言えば、既に収穫が終わったぶどうの仕込みと、現在進行中の収穫が重なる、ワイナリーが一年で一番忙しい時期です。
収穫したぶどうを搾り、果汁を得て、それを発酵させる場合、早ければ1週間弱でアルコール発酵が終わりワインができます。
秋は新酒の季節でもあるのです!
一般的には出来たばかりのワインはすぐに瓶詰めされず、ワイナリーで熟成されます。短いもので数ヵ月、長ければ6年以上も樽などで熟成期間が取られ、それから瓶詰め、さらに瓶内で熟成させて出荷という流れです。
しかし新酒は、ほとんど熟成期間を取らずに出荷されます。もう少しで、北半球産の2012年新酒が出てきます。いろいろな場所で新酒が造られていますが、日本でおなじみの代表的な銘柄を挙げますと、ボージョレ・ヌーヴォーBeaujolais Nouveauがあります。
(ちょっと寄り道。Beaujolaisはフランス、ブルゴーニュ地方のワイン生産地区のひとつです。日本語では「ボジョレー」もしくは「ボージョレ」と表記されますが、フランス語でeauで「オー」と発音し、laiで「レ」と発音しますので、「ボージョレ」と表記する方がフランス語に近い発音と言えるようです。)
日本ではボージョレと言えばヌーヴォー!というイメージが強いですね。普段ワインをあまり召し上がらない方でも、ボージョレ・ヌーヴォーは購入することがあるでしょう。
新酒(=ヌーヴォー)は、ワインの中でも特別な存在です。出来るだけ早くワインを仕上げて消費者に飲んでもらうように、醸造において特別なテクニックを用いることもあります。つまり、早く飲んでもらうように、特別にフレッシュ&フルーティに造られた、ボージョレの中でも特殊なワインと言えます。日本はボージョレ・ヌーヴォー世界最大の市場ですので、通常のボージョレよりボージョレ・ヌーヴォーのほうが知名度が高いという特殊な状況にあります。
「ボージョレはどうもいまひとつ...」ですとか「ボージョレなんて!」と言うワイン愛好家の方もいらっしゃいますが、ワイン産地としてボージョレを見た場合、ヌーヴォーだけではなく、長期熟成に耐える偉大なワインも生産されていることを忘れてはなりません。
ヌーヴォーはヌーヴォーで、私は素晴らしいワインだと思っています。高級レストランでしっかりした肉料理に合わせるようなワインではありませんが、美しい紫の色調を持ち、バナナやキャンディーのアロマを放ち、果実味に溢れる喜びのワインだと思います。
新酒を味わう楽しみは、その年の出来が感じられることにもあります。例えば、同じ造り手のボージョレ・ヌーヴォーを毎年の解禁日に試してみると、そのヴィンテージが偉大な年なのか、軽い年なのか、などなんとなく予想が出来て楽しいものです。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日、2012年は11月15日です。レストランなど、14日の夜からカウント・ダウン・パーティを行うお店がありますね。また、南仏のヌーヴォーやイタリアのノヴェッロ(=新酒)はボージョレ・ヌーヴォーよりも一足早く市場に出てきます。新酒のフレッシュさを楽しみながら、今年の出来に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?
Clos Yは、10月17日のレストラン講座のテーマを「ブルゴーニュ」とし、良質なブルゴーニュのワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。ルイ・ジャドのまるで素晴らしいピノ・ノワール!のような極上ボージョレ地方の赤ワインも登場します!ご興味がございましたらご連絡ください。
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ワインコラム 第109回 ブルゴーニュ地方の話 ドゥニ・モルテ編
人によってはざっくりと「ボルドーの赤が好き」ですとか「カリフォルニアのシャルドネが好き」ですとか、あるいはもっと限定的にある造り手が好き、ですとか...
世界中のワインを広く楽しんでいらっしゃる方の中で、「好きなワインは何ですか?」と聞かれて困ってしまった経験をお持ちの方は少なくないと思います。
ワインが大好きな私の場合も、好きなワインを聞かれると返答に困ってしまいます。
フランス、イタリア、オーストラリア、ドイツ、オーストリア、アメリカ...ひとつの国の中でもボルドー、ブルゴーニュ、フランス南西部、シャンパーニュ、ローヌ...
きりがありません。
例えばブルゴーニュにしても、シャブリChablisのドーヴィサDauvissatやマコネMâconnaisのヴァレットValette、コート・シャロネーズCôte ChalonnaiseのランプLumppなど...
きりがありません。
ブルゴーニュには素晴らしいワインを産出する尊敬すべき造り手がたくさんいらっしゃいますが、中でも私がその名を聞くと目の色を変えてしまうお気に入りの造り手が、数軒あります。
今回ご紹介するのは、その中の1軒、ドゥニ・モルテDenis Mortetです。
ドゥニ・モルテのワインとの出会いは2005年のことでした。私は2005年の9月から11月まで、3ヵ月ほどブルゴーニュ地方のボーヌBeauneに滞在していました。
ボーヌはワイン好きにはたまらない町です。ワインやワイン・グッズを扱うお店が多く、それが歩いていける範囲に小さくまとまっています。
その中の1軒のワイン屋で、気になっていたドゥニ・モルテのブルゴーニュ・キュヴェ・ドゥ・ノーブル・スーシュBourgogne Cuvée de Noble Souche 2003のハーフ・ボトルを購入しました。当時6ユーロくらいだったと思います。
そのワインを飲んだ私は、今でも忘れられない衝撃を受けることになります。その時のテイスティング・コメントは以下の通りです。
「全体的に赤紫がかった、やや明るいガーネット。濃縮感のある深い香り。ミルティーユ、カフェ、パングリエ。回すと少しバニラ。香ばしい。アタックは中程度。しっかりとした果実味、中程度の酸。ややボリューム感があり、タンニンはほぼ溶け込んでいる。ボワゼの余韻が長い。濃縮感があり、がっしりしている。少しガスが残っていて若さを感じる。ローヌにでもありそうな、力強いワイン。」
2005年の秋に2003を飲んだので、収穫後2年というとても若い状態のワインです。樽から来る香ばしい香りが強く、果実味が濃厚で全体的にとても凝縮感が強かったです。本当に、北ローヌ、それもかなり上質なコート・ローティCôte-Rôtieを連想させられました。
2006年にドゥニ・モルテ氏は亡くなってしまい、現在はご子息のアルノー氏がドメーヌを引き継ぎ、現在も高品質なワインを造り続けています。
高品質なワインの秘訣は、先代の時も、今も変わらず、「ぶどうの質」にあります。難しいとされるヴィンテージでも、徹底したぶどう栽培を行うことにより、美しい、凝縮したぶどうを収穫しています。
収穫間近のピノ・ノワール
ワインのあの凝縮感は、他でもない、ぶどうそのものの凝縮感なのです。
良いワインは良いぶどうから。当たり前のことですが、「極める」域にまで持っていくことができる造り手はそう多くありません。
どの国のものでも、素晴らしいワインは、ぶどうが生まれ育った土地や造り手の苦労も思いながら、大切に飲みたいものですね。偉大なワインは飲み手に何かを与えてくれるはずです。
Clos Yは10月8日のレストラン講座のテーマを「きのこと赤身肉祭り」とし、旬のきのこや旨味たっぷりの赤身肉の料理と、それに合わせた素晴らしいワインをお楽しみ頂きます。ドゥニ・モルテ氏の遺作、2003年のピノ・ノワールも登場します!ご興味のある方はご連絡ください。
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ワインコラム 第108回 ぶどう品種の話 プティ・クルビュ編
ワインの魅力の一つに、「テロワール(=原料となるぶどうが生まれ育った環境)」を感じ取ることができる飲料である、というものがありますし、その土地を思うことによって旅をしているような気分を楽しめることもあると思います。
これは、インターネットの普及による情報量の増加も影響を与えていると思います。完全に未知なワインには手を出しづらいですが、未経験のワインでも、産地の様子や醸造方法、さらには造り手の顔まで見えれば、試してみようという気になると思います。
ABC(=Anything But Chardonny)という単語が象徴しているように、ある程度ワインに慣れ親しんだ消費者は個性的なワインを求め、まずはぶどう品種に注目しました。ぶどう品種は、ワインの香味の構成の大部分を占めますので、これは当然な流れと言えるでしょう。
一昔前のイタリアが良い例です。ワイン大国でありながら第一線を行く他の国々に遅れを取っていたイタリア。醸造、栽培技術の近代化と共に、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといったいわゆる「国際品種」により、高品質なワインを生みだし注目を集めました。
しかし今日では、国際品種を引きぬき、代わりにその土地ならではの地場品種を植える動きが活発になってきています。
世界中のどこにでもあるぶどう品種でワインを造るよりも、その土地ならではぶどう品種を育て、ワインを造る、というのは健全な姿だと私は思います。最近ではスペインでもこのような動きがあり、目が離せません。
前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介するのはフランス南西部でひっそりと栽培されている白ぶどう、プティ・クルビュPetit Courbuです。
フランス南西部は、フランスの中でもあまり知られていないぶどう品種の宝庫です。それらの地場品種から、驚くほどの高品質ワインが生まれていますが、中でも特に注目に値するのがこのプティ・クルビュです。
プティ・クルビュは伝統的に栽培され続けているぶどう品種で、産地としてパシュラン・デュ・ヴィク・ヴィルPacherenc du Vic-Bilhが挙げられます。素晴らしい甘口白ワインですが、名前の後ろにSecの文字が付いている場合は辛口の白ワインです。
ワインにすると柑橘類やはちみつ様のアロマを備え、樽との相性が良く、最上のものは極上のソーテルヌやブルゴーニュの極上白ワインに肩を並べるほどの品質に達します。
世界には、それこそ数えきれないほどのぶどう品種が存在しています。中にはプティ・クルビュのような「スター」品種もあるわけです。気になるぶどう品種によるワインを見つけたら、是非試してみてください。今までの自分の味覚に無かった香味を与えてくれるような、夢のような出会いもあることでしょう...!
Clos Yは10月8日のレストラン講座のテーマを「きのこと赤身肉祭り」とし、旬のきのこや旨味たっぷりの赤身肉の料理と、それに合わせた素晴らしいワインをお楽しみ頂きます。プティ・クルビュによる極上辛口白ワインも登場します!ご興味のある方はご連絡ください。
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ワインコラム 第107回 イタリアの話 マシャレッリ編
アブルッツォ州はイタリア中部、少し南寄りに位置し、東はアドリア海に面しています。この州を代表するワインと言えば、モンテプルチアーノMontepulcianoという名の黒ぶどうから造られる赤ワイン、モンテプルチアーノ・ダブルッツォMontepulciano d’Abruzzoでしょう。イアリア全体で見ても安くておいしいワインの代表格と言えるワインですが、中には高値を付けられる極上ワインも存在しています。
そんな別格的な造り手のひとりとして、マシャレッリMasciarelliをご紹介いたします。
ワイナリーが位置するのは海から内陸に入った山間部で、ローマの真東くらいの緯度の所です。
2008年に亡くなられたジャンニ・マシャレッリ氏は個性的な天才醸造家として知られ、数々の素晴らしいワインを世に送り出してきました。地場品種のモンテプルチアーノやトレッビアーノ・ダブルッツォTrebbiano d’Abruzzoを始め、シャルドネなどの国際品種でも見事なワインを造っています。
私がこの造り手を訪問させていただいたのは9月末という、ワイナリーはとても忙しい時期でしたが、印象に強く残るほど親切丁寧な案内をして頂きました。まずは醸造設備をひと通り見させて頂いて、それから車で畑へ連れて行ってもらいました。私にとって初めての訪問だったアブルッツォで、収穫前のモンテプルチアーノを見せて頂いて、とても良い経験になりました。
やや粒の大きなぶどう
マシャレッリは、醸造所から少し離れたところに、城を改築したホテル・レストランを所有しています。重厚な城の雰囲気に、現代的な家具が調和しています。試飲はこの城の1室で行われました。
試飲を行った部屋
ワインはいずれも素晴らしい品質です。高級レンジはもちろん、お手頃な価格のワインもとても良く出来ています。イタリアのワイナリーではよくあることですが、マシャレッリも自家製のオリーヴ・オイルも販売していました。こちらも品質の良いものでした。
ジャンニ氏亡き後、奥様がこの偉大なワイナリーを更なる高みへ到達できるよう努力を続けているようです。いろいろ大変であろうことは容易に想像できますので、個人的にも応援したいワイナリーのひとつです。
イタリアに行く予定がある人の中でも、アブルッツォ州に行く人はとても少ないのかなと思います。アブルッツォには海の食材、山の食材があり、イメージに無いかもしれませんが冬はスキーも楽しめるところです。休日の過ごし方の選択肢の一つとして、アブルッツォのシャトー・ホテルに泊まり、美味しいワインと美味しい料理を楽しむ...というのも悪くない、ですよね!
Clos Yは、9月19日のレストラン講座のテーマを「イタリア」とし、イタリアの地場品種による上質なワインを、それに合わせた特別料理と共にお楽しみ頂きます。ジャンニ・マシャレッリ氏が2004年に手掛けたモンテプルチアーノも登場します!ご興味のある方はご連絡ください。
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