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ワインコラム Archive

ワインコラム 第96回 アルザス地方の話 ポール・ブランク編

今回は、2010年に訪問したアルザスAlsace地方の造り手、ポール・ブランクPaul Blanckのお話です。

 

コルマールの北西10kmほどのキーンツハイムKienzheim村に居を構えるこの造り手は、20世紀初頭から家族経営でワインを造り続けています。

 

案内してくださったのは長身のフィリップ・ブランクさん。優しい笑みをたたえる温かい人柄の方ですが、ワインについて語り出すと止まらない!情熱を持った方です。

 

アルザス地方に限った事ではありませんが、ワイン造りに最も重要なのは上質なぶどうであり、そのために重要なのは良い畑です。土壌の構成、傾斜、斜面の向きなど、良い畑のための条件はいろいろあります。

 

アルザス地方では、スティル・ワインに2つのA.O.C.があります。アルザスAlsace A.C.とアルザス・グラン・クリュAlsace Grand Cru A.C.です。グラン・クリュに指定されている畑は2012年現在51あり、その限られた条件の良い畑のぶどうから造られたワインのみ、アルザス・グラン・クリュを名乗ることができます。

 

ブランクさんに畑まで連れて行っていただきました。キーンツハイム村の北の斜面には、2つのグラン・クリュがあります。

 

まずはシュロスベルグSchlossberg。アルザスで最も有名なグラン・クリュのひとつと言えるでしょう。私は個人的にシュロスベルグのリースリングRieslingが大好きです。一般的なアルザス・リースリングに比べ、びしっと太いミネラルが骨格を形成していて、力強く、安定感があり、果実味と酸味が高いレヴェルでバランスを保っています。香りも強く、余韻も長い、世界中のリースリングのお手本のようなワインになります。

DSC00450 シュロスベルグがある丘。 

シュロスベルグがある丘から、谷を越えて、隣の丘にはフルシュテンタムFurstentumがあります。先ほどのシュロスベルグが花崗岩土壌、真南向きの畑であるのに対し、フルシュテンタムは泥灰、砂岩、石灰質土壌で、やはり南向きの畑です。ワインは、シュロスベルグが力強く、かつ繊細なのに対し、フルシュテンタムはより力強さが強調されたスタイルに仕上がるように私は思います。

DSC00451 南向きのフルシュテンタム。 

訪問は9月でしたが、畑には収穫間近のぶどうもあり、ぶどうを食べさせて頂きながらいろいろなお話を伺いました。

DSC00452 収穫間近のぶどう。

DSC00453 フルシュテンタムからの眺め。

話し始めると止まらないブランクさんですから、思ったより時間が過ぎ、ドメーヌに戻ってテイスティングは手早く済ませることになりました。

 

辛口から、収穫を遅らせた甘口まで、7種類のワインをテイスティングさせていただきましたが、いずれも素晴らしいワインでした。特に、畑名入りのキュヴェは心を打つ品質の高さでした!

 

いつ飲んでもおいしいアルザスのワインですが、私は何故か春になるとアルザスのワインを飲みたくなります。

 

春の訪れを感じながら、香り高いアルザスのワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

Clos Yは、4月8日のレストラン講座のテーマをアルザスとし、オステルタグ、ビネール、マルセル・ダイスなどのワインをアルザス地方の郷土料理(タルト・フランベ、シュークルートなど)とお楽しみ頂きます。ポール・ブランクの甘口ヴァンダンジュ・タルディヴも出ます!ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ブルゴーニュ地方の話 ムルソー編

近頃、ワインをどっぷり好きになったきっかけを思い出すことがありました。

 

ワインを大好きになったきっかけは、2000年のフランス留学時代、スーパーで買ってきたチーズとワインを何気なく一緒に食べたところ、衝撃が走るような美味しさに打たれたことです。

 

ワインの銘柄は覚えていませんが(チーズはブリーBrieでした。)、ワインとチーズを合わせたらおいしい、というレヴェルではなく、新しい世界が開けた、と言って過言でないほどの新しい感覚を与えられたように記憶しています。

 

ワインをどっぷりと好きになり、日常の興味の大半をワインが占めるようになったのは、それから1ヵ月ほど後に、ブルゴーニュの造り手を訪問したときです。

 

当時、私はブザンソンBesançonという町に住んでいました。フランス東部で、ブルゴーニュのディジョンDijonから電車で30分ほどのところです。ブルゴーニュまで近いので、ほとんどワインの知識もありませんでしたが、まあ行ってみようと行ってみたわけですが...

 

電車でボーヌBeauneに到着です。当時の私が、ボーヌの街並みをどのように感じたかは覚えていないのですが、このときのブルゴーニュ訪問でしっかりと覚えていることが2つあります。

 

まずは、ボーヌ市内のマルシェ・オ・ヴァンMarché aux Vinsに行ったことです。有名なオスピス・ド・ボーヌHospices de Beauneのすぐそばに位置するこの施設は、ワインの販売も行っておりますが、最大の魅力はブルゴーニュのいろいろなワインを試飲できることです。入場料を支払い、テイスティング用のタストヴァンTastevin(ワインのテイスティングに用いる、金属製の丸く、浅い道具)を貰ったら、さあ地下カーヴへ。後は中にあるワインをリスト通りに制覇していくのです!

DSC00864 タストヴァン 

当時、私は恐らくシャンベルタンChambertin、クロ・ド・ヴージョClos de Vougeot、ロマネ・コンティRomanée-Conti、モンラシェMontrachet程度の知識しかなかったと思います。ピュリニー・モンラシェPuligny-Montrachetやシャサーニュ・モンラシェChassagne-Montrachetを見つけては、「お!あのモンラシェかな?」と思い興奮していたと思います。

 

ボーヌのワインなど、いろいろありましたが、やはり予備知識の無いワインが多く、でもそれも楽しく、何か一つのワインを鮮明に覚えているということはありませんが、獣っぽい感じのワインがあったなとか、とても良い経験だったと思います。

 

2つ目は、ムルソーMeursaultの造り手を訪問したことです。

 

ボーヌまで来たからには、ムルソー村まで行ってみようと、歩き出しました。

 

ボーヌから歩いて行くと、象徴的な教会の尖塔が目印になります。

 

村に着くと、ここまで来たのだから生産者を訪問したい!と思い、事前の予約無しで訪問できた、シャトー・ド・ムルソーChâteau de Meursaultを訪れました。

 

この造り手は、ブルゴーニュ地方では珍しく、広い庭園と美しいシャトーを所有しています。ブルゴーニュにおいてトップ・クラスのワインの造り手グループにまだ届いておりませんが、初めてワイナリーを訪問した私は多すぎるほどの刺激を受けました。特に印象的だったのが、ワインの説明をしてくれた人の熱心さで、その説明を聞くうちに、ああ、ワインは単なる飲み物ではないのだなと思いました。ワインはキリストの血、と言われますが、本当に大切にワインを育んでいます。今後はワインを1滴も残さないようにしないと、と思ったものです。

 

このブルゴーニュ訪問での経験が、私をどっぷりとワインの世界に惹き込みました。以来、ワイン一筋で今日に至っています。

 

ワインはアルコール飲料であり、嗜好品でもあります。ワインを飲んでいる場合ではない、という時もあるでしょう。

 

しかし、ワインは自らが生まれた土地の記憶を持ち、造り手の情熱が込められています。ワインが生まれた土地の風景を思いながら、造り手の情熱を感じながら、じっくり味わってみるのも良いかもしれませんね。

Montagny-les-Beaune ボーヌ近郊の夕暮れ 

Clos Y企画の3月23日の単発レストラン講座で、ムルソーの2大巨匠、コント・ラフォンコシュ・デュリのワインをメゾン・ポール・ボキューズのスペシャリテと共にお楽しみ頂きます。恐らく今後二度と再現できない、ワインと料理の素晴らしいマリアージュになるでしょう。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第94回 カリフォルニアの話 フラワーズ編

アメリカ合衆国、カリフォルニア州のワイン。

 

そう聞いて、どのようなワインを思い浮かべますか?

 

アルコール度数が14.5%を超えるようなジャミーなカベルネや、酸味の穏やかな濃厚なシャルドネ、というのが一般的なイメージでしょうか。

 

それはそれで、ひとつの事実だと思います。そのようなワインは数多く生産されており、高い評価を得ているものもあります。

 

私は個人的にそのようなワインも好きですが、心を動かされるのは、カリフォルニアの中でも冷涼な地域で造られる、エレガントなタイプのワインです。

 

今回は、フラワーズFlowersという造り手さんをご紹介いたします。

 

カリフォルニアは内陸は暑く、冷たい海流が流れる海沿いは涼しくなっています。フラワーズは人気の無い山中、海岸に近い高地に居を構えています。つまり、一般的なカリフォルニアのイメージとは異なる冷涼なところです。

DSC00306 涼風の吹き込む醸造所。 

例えば、ナパ・ヴァレーからフラワーズまで行こうとするならば、ある程度の移動を覚悟しなければなりません。私は朝にナパ・ヴァレーのセント・ヘレナSt. Helenaという町から出発したのですが、土地勘が無いことも手伝い、さんざん迷った挙句ようやくたどり着きました。特に、町から離れて、山道に入ってからはろくに道路標識も無く、行けども行けども細い山道で、悪い夢の中にいるような時間を過ごしました...

 

しかし、フラワーズがある近辺はとても美しいところです。標高400m前後の畑からは、辺りが一望できます。前述の通り海に近く、少し走ると真っ青な海が広がっていて、涼しい風が吹き付けてきます。

DSC00309 急斜面の畑。 

何といってもこの造り手の代表的なワインは、キャンプ・ミーティング・リッジCamp Meeting Ridgeという畑のぶどうから造られるワインです。この畑にはシャルドネとピノ・ノワールが植えられていて、それぞれ上質な白ワイン、赤ワインが造られます。

 

キャンプ・ミーティング・リッジ以外の畑のぶどうからのワインもありますが、この造り手は白はシャルドネ、赤はピノ・ノワールにこだわっています。その中で異彩を放つのはピノ・ノワール、シラー、ピノ・ムニエ、シャルドネのブレンドによるペレニアルPerennialです。このようなブレンドによるワインは、世界中を見渡しても他に例が無いと思います。このワインも上質です。一度は試す価値があると言えるでしょう。

 

開放感のある土地に開かれた畑は、往路の困難とも相まって、別世界と言いますか、違う次元に来ているような気持ちになりました。実際、流れる空気や日差しなど、特別な環境にある土地なのだと思います。

DSC00313 どこか幻想的な木 

フラワーズを未経験の方は、一度試されてみることをお勧めさせて頂きます。特に、カリフォルニアにありながら冷涼な、別世界的な風景を思い浮かべながら飲まれますと、更にその魅力を増すと思います!

 

Clos Yは、3月21日のレストラン講座のテーマを「カリフォルニア」とし、フラワーズのペレニアルを含む上質なワインをお楽しみ頂きます。ワインに合わせた一夜限りの特別料理にもご期待ください!

 

 

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ワインコラム 第93回 シャンパーニュの話 エグリ・ウーリエ編

偉大なワインとは何か、ということを考えてみると、この問いに対する答えは難しく、人それぞれになるかもしれません。

 

ある人は豊富ながらも溶け込んだなめらかなタンニンを持つ赤ワイン、と答えるかもしれませんし、ある人はとろりとするような濃厚な甘口ワイン、またある人は香り高くミネラル感が溢れる白ワインと答えるかもしれません。

 

偉大なワインと呼べるワインに共通しているものは、美しい色調、豊かで複雑な香り、果実味と酸味の高度なバランス、そして長い余韻でしょう。

 

今回は、シャンパーニュChampagne地方トップ・クラスの造り手のひとり、偉大なワインを生みだすエグリ・ウーリエEgly Ourietをご紹介いたします。

 

シャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランスMontagne de Reims地区、グラン・クリュに指定されているアンボネイAmbonnay村に居を構えるこの造り手は、自らが栽培するぶどうからワインを造る、レコルタン・マニピュラン(R.M.)というカテゴリーに入ります。つまり、購入したぶどうからワインを造るネゴシアンではなく、ブルゴーニュ地方で言うドメーヌDomaineにあたります。

 

大手メゾンが豊富な資金やスケール・メリットを生かして、シャンパーニュ地方内の各地から原料ぶどうを調達し、膨大なリザーヴ・ワインを含む複雑なアッサンブラージュ(=ブレンド)により上質なシャンパーニュを造るのに対し、小規模なレコルタン・マニピュランは限られた原料(=自らが所有するぶどう畑のぶどうとリザーヴ・ワイン)からワインを造るしかありません。

 

完璧主義者」と評されるエグリ・ウーリエの当主、フランシス・エグリ氏は、醸造はもちろんですが、ワインにとって一番大切な上質なぶどうを得るために厳しい畑仕事を行います。

 

このドメーヌには複数のキュヴェがあります。スタンダードなブリュット・トラディションBrut Traditionから、ブリュット・ロゼBrut Rosé、ピノ・ムニエPinot Meunier100%のレ・ヴィーニュ・ド・ヴリニーLes Vignes de Vrignyなど...

 

アンボネイは上質なピノ・ノワールで知られておりますが、ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールBlanc de Noirsや赤ワインのコトー・シャンプノワCoteaux Champenoisは、ワインが好きな方なら一度は試すべき素晴らしいワインです。

 

スティル・ワインとシャンパーニュを別のものとして捉える方もいらっしゃいますが、エグリ・ウーリエの一連のワインを飲むと、まさに「シャンパーニュ地方の偉大なワイン」だなと実感することでしょう。

 

時にはじっくりと、エグリ・ウーリエクラスの上質なシャンパーニュとゆっくりと向き合ってみるのも有意義な時間の過ごし方ではないでしょうか。

Egly-Ouriet Ratafia - コピー ラタフィアも造っています。 

Clos Yは、3月4日のレストラン講座のテーマを「マイナー品種の実力」とし、世界の様々なぶどう品種の上質なワインを、それに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。エグリ・ウーリエのピノ・ムニエのシャンパーニュ、レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー(2009年8月デゴルジェ)も出します!ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第92回 スペインの話 リオハ編

ワイン産出国には、その国を代表する銘醸地があります。アメリカならカリフォルニアCalifornia、ニュージーランドならマルボロMarlborough、ハンガリーならトカイTokajiなど。

 

スペインでは、プリオラートPrioratやリベラ・デル・ドゥエロRibera del Dueroなどもありますが、やはりリオハRiojaが代表的な銘醸地と言えるでしょう。

 

リオハはスペイン北部、フランスの国境からそう遠くないところに位置しています。

 

ぶどう畑は約5万haあり、生産量も多いです。ワインショップに行くと、日本でもほとんどのお店に置いてありますね。

 

リオハでは白ワイン、ロゼワインも生産されていますが、有名なのは赤ワインです。一般的にはテンプラニーリョTempranilloという黒ぶどうを主体に造られます。

Tempranillo テンプラニーリョ 

リオハは有名ですから、今回はリオハのあまり知られていない面をご紹介したいと思います。

 

まずはワインに使われるぶどう品種です。リオハ=テンプラニーリョの赤ワイン、というのが一般的な認識だと思いますが、テンプラニーリョを使っていないリオハの赤ワインも僅かですが存在しています。この場合、グラシアーノGracianoやガルナッチャGarnacha、マスエロMazueloなど、通常ではテンプラニーリョの補助品種として使われるぶどうが主体になります。

Graciano グラシアーノ

Garnacha ガルナッチャ

Mazuelo マスエロ 

リオハの白ワインは、フレッシュな若飲みタイプのものから樽で熟成された長期保存タイプまでいろいろありますが、珍しいものとしては遅摘みぶどうによる甘口もあります。

 

今日のリオハでは、伝統的なワインと近代的なワインなど、造り手の方向性に違いが見られます。イタリアのバローロBaroloのような、有名で歴史のある産地によくある傾向かもしれません。

 

伝統的なリオハの赤ワインは、テンプラニーリョを主体とし、アメリカン・オークの大樽で熟成。ワインの特徴としては若いうちから色調はオレンジを帯び、香りにも酸化熟成の様子が取れます。近代的なリオハの赤ワインはテンプラニーリョなどの地場品種に、場合によってはカベルネをブレンド。アメリカン・オークの他に、フレンチ・オークのバリック(225リットルサイズの小樽)も用いて熟成させます。ワインの特徴としては若いうちは黒っぽいような濃い色調を呈し、豊かな果実味を持ち、タンニンは多くても丸く、なめらかです。

 

バローロにしてもそうですが、優良な生産者のワインは、伝統的、近代的を問わず、とても完成度が高いですね。

 

濃厚なワインから、エレガントなワインまで、幅広いワインを産するリオハ。改めて注目してみてはいかがでしょうか?

 

Clos Yでは、2月15日のレストラン講座のテーマをスペインとし、カバ、シェリーなどスペインの代表的な産地のワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。1993のリオハの白、2種類のリオハの赤もあります。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第91回 食材の話 ジビエ 青首鴨(コル・ヴェール)編

今回は、少しワインから離れて、食材のお話です。

 

秋から冬にかけて、レストランのメニューを賑わすジビエGibier。鹿、猪など、野生の動物を狩って手に入れた食材です。

 

私は個人的に野兎Lièvre(の煮込みà la royal)が好きですが、人気のあるのは鴨類でしょうか。

 

中でも青首鴨コル・ヴェールCol-vertは、野鴨を代表する鴨として人気を博しています。

 

一言で鴨と言っても、世界にはいろいろな種類があります。ジビエではなく、飼育鴨だけ見てもバルバリーBarbarie、家鴨(あひる)、合鴨(あいがも)などがあり、ジビエでは軽鴨(かるがも)、小鴨(こがも)など、さらにドゥミ・ソヴァージュ(半野生。短期間飼育した後に自然に放ったもの)で最高級とされるシャラン鴨Canard Challandaisなど...

 

いずれも食用としては、赤身の肉で、共通した特徴がありますが、味わいはそれぞれ微妙に異なっています。

 

コル・ヴェール(=青い首)は、雄の頭部が緑色をしていることに由来している呼び名です。正式名称は「真鴨」と言います。きれいな緑色の首を持つのは雄だけで、雌は全体が褐色で、鮮やかな緑色は見られません。

 

コル・ヴェールの肉は、飼育鴨と比較すると赤みが強く、独特の風味を持っています。特に雌は皮下脂肪が厚く、濃厚な風味を持っています。まさに、ジビエの醍醐味を楽しめる食材で、人気があります。

 

合わせるワインを考えてみますと(とても楽しいです!)、真っ先に挙がるのはブルゴーニュのピノ・ノワールでしょう。一般的な鴨でしたらヴィラージュ・クラスのワインやブルゴーニュA.C.クラスのものでも楽しめると思いますが、せっかくのコル・ヴェールですから、プルミエ・クリュ以上のワインと合わせたいところです。特に、ジューシーに焼き上げて、サルミ・ソースsauce salmis (がらと香味野菜を焼き、ワインとフォンを加えて煮詰め、がらのエキスを抽出したソース。)を添えて仕上げた極上の一皿には、グラン・クリュの出番でしょう!

 

北ローヌのエレガントかつ力強いシラーSyrahも好相性だと思います。上質なバローロBaroloも候補として挙がります...イメージとしては、繊細でいながら力強さを持った、香り高い赤ワインです。熟成した極上のロワールのカベルネ・フラン(クロ・ルジャールClos Rougeardなど)も最高だと思います。

 

考えていたらお腹が減ってきてしまいました(笑)。

 

コル・ヴェールを含むジビエは、一年の中で食べられる時期が限られています。今はジビエのとても良い季節です。是非、ジビエを食べに出かけてみてはいかがでしょうか?

 

 

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ワインコラム 第90回 2011年心に残ったワインの話

いろいろなことがあった、2011年。たくさんのワインに出会いましたが、個人的に強く印象に残っているワインを10本ほど選んでみました。

 

日本では出会えない希少なものから、大手生産者が手掛けるそれほど高価でないものまで、いろいろなワインが挙がりました。やはりワインはこのような多様性が面白いですね。

 

さて、Clos Y中西の2011年感動ワインは以下の通りです!

 

1、エグリ・ウーリエEgly Ouriet シャンパーニュ レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニーChampagne Les Vignes de Vrigny N.V. 20098月にデゴルジェされたものです。熟成感があり、ロースト香がしっかりと出ていました。

 

2、ジェローム・プレヴォー Jérôme Prevost シャンパーニュ ラ・クロズリー レ・ベギーヌ Champagne La Closerie Les Béguines (2005) ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュなのですが、実際は2005年の収穫100%のものです。1のエグリ・ウーリエ同様、ピノ・ムニエ100%。こちらも熟成感が強く、ロースト香がしっかり出ていました。これほど芳醇でリッチなシャンパーニュはあまり多くないでしょう。

 

3、コト・デ・ゴマリスCoto de Gomariz リベイロ ヴィニョ・デ・エンコスタス・デ・キストス アルバリーニョ Ribeiro D.O. Viño de encostas de xistos Albariño 2009 スペイン北西部、密かに注目を集めているリベイロの白ワインです。グレープフルーツの華やかな香りが強く印象に残っています。

 

4、ジアルディ Gialdi ティチーノ ビアンコ・ディ・メルロ ロヴェレ Ticino D.O.C. Bianco di Merlot Rovere 2010 スイス南部、ティチーノ地区は高品質なメルロを生みだします。トップ・クラスのワインは、ボルドーのトップ・ワインに比肩するほどの品質です。この地区では、メルロによるロゼ、そして白(!)も造られています。このワインは、優良生産者ジアルディによる、樽熟成白ワインです。果実味豊かで、酸味もあり、香ばしい樽香を楽しめる、しっかりした構成の白ワインでした。

 

5、ルイ・ジャド Louis Jadot ヴォーヌ・ロマネ Vosne-Romanée 2006 ルイ・ジャドが素晴らしいワインを造っているのはわかっています。しかし、なかなか通常のヴィラージュ・クラスのワインを飲む機会がありません。久しぶりにヴィラージュのヴォーヌ・ロマネを飲んで、驚かされました。これほど表情豊かなワインとは!

 

6、キャレ・クルバン Carré-Courbin ヴォルネイ・プルミエ・クリュ クロ・ドゥ・ラ・カーヴ・デ・デュック Volnay 1er Cru Clos de la Cave des Ducs 2001 珍しい畑を試してみようと、初めてこの生産者のワインを飲みました。10年経った、それほど良くないヴィンテージのこのワイン、素晴らしかったです!果実味、酸味、ボリュームなど、必要な要素を全て押さえ、さらに複雑な豊かな香り...また手に入るのであれば、是非また飲みたいワインです。

 

7、ドメーヌ・デ・コント・ラフォン Domaine des Comtes Lafon ヴォルネイ Volnay 2006 この造り手は、さすが、赤も素晴らしい!やや難しいこの年で、これほどの完成度とは...入手困難なのが残念!

 

8、ドメーヌ・デュ・モンテイエ Domaine du Monteilletサン・ジョゼフ 赤 キュヴェ・デュ・パピー Saint-Joseph Rouge Cuvée du Papy 2008 ブラインドで試飲して、間違いなくピノ・ノワール(ヴォーヌ・ロマネ2009あたり)だろうと思ったワインです。サン・ジョゼフと聞いて愕然としました。非常に良くできた、美しいワインです。

 

9、オーギュスト・クラップ August Clape ル・ヴァン・デ・ザミ Le Vin des Amis 2009 ローヌ地方、コルナスのトップ生産者が手掛ける「友達のワイン」。ヴァン・ド・ターブル格付けで、価格は友達価格ながら、内容はあの偉大なコルナスを彷彿とさせる!びっくりです。

DSC00657 

10、レ・ジャルダン・ドゥ・バビロン Les Jardins de Babylone ジュランソン Jurançon 2007 ディディエ・ダグノー氏がフランス南西部で造る甘口ワインです。甘口ながら、糖、酸のバランスが完璧で、ぴんと張り詰めたような緊張感も漂う美しいワイン。ワインとしてのひとつの完成形を見せつけられたようでした。

 

ちなみに、印象に残った生産者はジュヴレイ・シャンベルタンGevrey-Chambertin村のフィリップ・シャルロパン・パリゾPhilippe Charlopin-Parizot氏とそのご子息でした(似ている。)。

 

さて、2012年はどのような素晴らしいワインとの出会いが待っているのでしょうか?今年もワインと共に素晴らしい一年にしましょう!

 

Clos Yは、新年お年玉企画としまして、シャトーヌフ・デュ・パプ単発講座を企画しております。ドメーヌ・デュ・ペゴーDomaine du Pégauのキュヴェ・ダ・カーポCuvée Da Capo 2007もご試飲頂けます!ご興味がございましたらご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第89回 ボルドー地方の話 シャトー・カントメルル編

まる1日、ワイナリーを回るための時間があるとします。

 

どのように時間を使うか計画を立てるのは、実はとても難しいものです。

 

ブルゴーニュBourgogneやナパ・ヴァレーNapa Valleyのように、ワイナリーが密集していて移動に時間をあまり取られないならば、午前中に2軒、午後に3軒という過密なスケジュールを立てることもできるかもしれません。

 

しかし、ブルゴーニュではひとつの造り手さんが10種類以上のワインを造っていることが多く、さらに複数のヴィンテージを試飲させて頂ける場合は試飲だけで1時間以上かかることがあります。通常ワイナリーの訪問は醸造設備や熟成セラーの見学から入ります。熱意のある造り手さんは畑まで連れて行ってくれもしますので、訪問時間が3時間を超える場合もあります。

 

事前に「訪問は設備の見学、ワインの試飲で90分です。」などと伝えてくれる造り手さんもいますが、このようなケースは少数派で、時間の予想は簡単ではありません。

 

私は300以上の生産者を訪問させて頂いておりますので、訪問時間に関してはある程度の予想が立てられます。

 

例えば、

 

ボルドーは1シャトー90分ほど。(シャトーの歴史のお話を聞く。醸造所、熟成室の見学。2、3種類の試飲。)

 

ブルゴーニュは1ドメーヌ120分ほど。(醸造所、熟成室の見学。12種類ほどの試飲。)

 

しかし、これは経験上の平均的な流れであって、例外はもちろん存在します。そのような場合、時間が足りなくなったり、余ったりしてしまいます。

 

私はワイナリーを訪問させていただく場合、通常は必ず事前に予約を取ってから行くのですが、ワイナリーの訪問と訪問の間に思わぬ時間が出来てしまった場合、訪問を断られるのを覚悟で近くのワイナリーに飛び込みで入ってみることがあります。

 

今回は、このような形で飛び込んだ、シャトー・カントメルルChâteau Cantemerleのお話です。

 

シャトー・カントメルルはボルドー地方、メドック地区のマコーMacau村に位置する、1855年の格付け5級のグラン・クリュです。マルゴーMargaux、ポイヤックPauillacといった村名アペラシオンではなく、オー・メドックHaut-Médocというアペラシオンに属するためか、メドック地区のグラン・クリュとしてはあまり注目されていないようです。

 

しかし、このシャトーは確実にその品質を上げてきています。特に2000年代後半の伸びは注目に値します。

 

さて、私の飛び込み訪問ですが、結果としては、やはりきちんと見学はさせてもらえませんでした。しかし、急な訪問者に対して、とても親切に対応してくださったことが記憶に残っています。

 

また、もうひとつ強く覚えていることは、このシャトーの美しさです。このシャトーは90haもの畑を所有していますが、シャトーへの門をくぐると、ちょっとした森があります。背の高い木の間の道を進むことは気分をリラックスさせてくれますし、その森を抜けて現れるシャトーは均整が取れて美しく、印象に残っています。

 

この美しいシャトーから生まれるワインは、前述のように素晴らしいものです。さらに、大きな特徴はワインの価格が低めに設定されていることです。比較的手ごろに上質なワインが楽しめます。このようなワインは、ありがたいですね。しかし、評価が上がってくると、価格も上がるのが世の常です。このシャトーのワインも徐々に高くなっていくかもしれません...

 

いまのうちに、試されることをお勧めさせていただきます!

 

Clos Yは、1月18日のレストラン講座のテーマを「ボルドー」とし、シャトー・カントメルル2006を含む、グラン・クリュを中心としたワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第88回 ボルドー地方の話 シャトー・ポンテ・カネ編

寒くなってくると、濃厚な赤ワインが飲みたくなりますね。

 

今回は、フランス、ボルドーBordeaux地方、ポイヤックPauillac村に位置するシャトー・ポンテ・カネChâteau Pontet-Canetのお話です。

 

私は2010年の9月にこのシャトーを訪問させて頂きました。このシャトーは1990年代まではそれほど注目されておりませんでしたが、2000年代に入ってからはめきめきとワインの品質を上げ、近年では要注目のシャトーになっています。有名ワイン評論家の評価も、グラン・クリュ5級でありながら1級シャトーの評価にひけをとりません。

 

その品質の鍵はどこにあるのでしょうか?

 

まずは栽培面を見てみましょう。このシャトー最大の特徴のひとつは、有機農法を取り入れている点です。2004年からビオディナミに着手し、2010年にはAgriculture Biologiqueから正式に認証を得ました

 

ぶどう栽培において、近年有機栽培の畑は年々増加していますが、広い土地で実践している例は多くありません。ポンテ・カネは120haの土地を所有しており、そのうち81haにぶどうが植えられています。ひとつひとつのシャトーの畑の規模が大きいボルドー地方では、有機栽培を実践しているシャトーは数えるほどしかありません。特に、グラン・クリュのシャトーの中で、現時点で正式に有機栽培の認証を得ているのは恐らくこのシャトーのみでしょう。

 

耕作にはも用いるとのことです。

 

この規模でこのような畑仕事をするのは大変な労力が必要とされます。

 

醸造面では、2005年に新しい醸造場を構築。アルコール発酵は木製、またはコンクリート製の発酵槽で天然酵母により行われます。

DSC00397 美しい醸造場。タンクも美しい。

果汁の移動にはポンプを使わず、重力により優しく行います。過度な醸造テクニックは用いません。最高のぶどうを、なるべくナチュラルに扱うことにより、その力を存分に引き出すわけです。

 

私は、栽培しているぶどう品種の割合もひとつのキー・ポイントだと思っております。ポイヤックのシャトーは一般的にカベルネの比率が高いのですが、ポンテ・カネ他のシャトーに比べメルロの比率がやや高いようです。これが、豊かで力強い中に、ソフトさをもたらしていると考えられます。

 

実際に試飲してみると、やはり素晴らしいワインです!黒系果実のコンフィ、スパイスの香りに樽からのロースト香が調和しています。果実味は豊かで、同時に酸味もしっかりしています。ボリューム感があり、タンニンは量が多くしっかりしていますが収斂性は無く、溶け込んでいます。長く続く余韻がこのワインがグラン・ヴァンであることを証明しています。

 

ここ数年のプリムール(先物取引)で、ポンテ・カネも徐々に高値が付けられてきています。この品質のワインを比較的手ごろに楽しめるのは、もしかしたら今のうちだけかもしれません。

 

今後の動向に目が離せません!

 

Clos Yは、1月8日のレストラン講座でシャトー・ポンテ・カネの2003をご用意しております。2003はポンテ・カネの2000年代の中でも特に素晴らしいヴィンテージのひとつです!この講座にご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワインコラム 第87回 シャンパーニュ地方の話 ガストン・シケ編

今回は、2011年9月に訪問して参りました、シャンパーニュChampagne地方のお話です。

 

2011年は、シャンパーニュ地方では1822年以来の早い収穫開始日(8月19日)が提示されました。これは猛暑で収穫が異例に早かった2003年よりも1日早く、近年の温暖化の影響を感じずにはいられません。

 

通常であれば収穫真っただ中くらいのタイミングで訪問したのですが、実際畑を見てみても、私が回った範囲では全て収穫が終わっていました。

 

複数の造り手さんを訪問させていただきましたが、ガストン・シケGaston Chiquetさんを訪問したお話をご紹介いたします。

DSC00677 

この造り手さんは、23haの自社畑を擁するR.M.(自社畑のぶどうのみからワインを造る形態。ブルゴーニュでいうところのドメーヌに相当。)です。なかなかの規模です。

 

メゾンはDizy村に位置しています。この村はエペルネイEpernayのすぐ北隣り、名高いグラン・クリュのアイAÿ村のすぐ西にあります。

DSC00676 メゾンのすぐ裏手の畑。正面の丘の上部はアイの畑。 

今回の訪問の最大の目的は、ピノ・ノワールで名高いアイ村の土地に植えたシャルドネから造るブラン・ド・ブラン・ダイBlanc de Blancs d’Aÿについて造り手さんから直接話を聞くことでした。

 

まずは醸造所を見せてもらいました。ご自慢の最新式プレス機と、昔ながらの旧式のプレス機を併用しています。黒ぶどうから白いスパークリング・ワインを造るこの地方では、ぶどうの搾り方がとても重要です。旧式と最新式では、どちらも得られる果汁の質に差はないそうですが、最新式のマシンは自動で、より効率的に果汁を搾ることができます。

DSC00675 伝統的な垂直式圧搾機。 

最初のアルコール発酵はステンレス・タンクでこのメゾンは行っています。すでに発酵は終わっていて、将来シャンパーニュとなるワインの原酒をステンレス・タンクから直接取って、試飲させてくださいました。シャンパーニュの原酒を飲む機会はあまりありませんが、やはり、酸っぱいです!この原酒を熟成させ、絶妙にブレンドし、最後にドザージュすることによって、あの優雅なシャンパーニュになるのですから、興味深いところです。

 

地下の熟成カーヴなど、ひと通り見学させて頂いた後、美しいサロンで数種類のシャンパーニュを試飲です。

 

いずれも良いシャンパーニュでした!特にご紹介したいのは、今回の目的でもあるブラン・ド・ブラン・ダイです。アイ村で栽培されているシャルドネ100%で造られる、世界で唯一のブラン・ド・ブランです。前述の通りアイ村はピノ・ノワールで有名ですが、一部シャルドネも植えられています。1935年に他に先駆けてシャルドネをこの土地に植えたのは、このメゾンということです。

 

特徴を一言でまとめると、「スマートでエレガント」。ブラン・ド・ブランでも、ブリオッシュやモカの香りを放ち、口に含むと芳醇さを感じるタイプもあれば、細身で酸が主体となる軽やかなタイプもあります。このキュヴェは後者のタイプに属します。ただ、このワインのすごいところはただ単に軽いだけではなく、アニマルの香りを持ち、余韻にぐっと酸が伸びて行きます。ノン・ヴィンテージですが、5年以上熟成させたら面白いだろうなと感じました。

 

それと、特に良かったキュヴェがクラブClub2002です。良年のみ造られる同メゾンのトップ・キュヴェで、シャルドネとピノ・ノワールのブレンドです。ブリオッシュやトーストの香ばしい香りを放ち、口に含むとバターの風味が広がります。余韻が長く、本当に素晴らしかったです!

 

12月はスパークリング・ワインを飲む機会も増えると思います。シャンパーニュは特に通常のワインより多くの手間、時間をかけて造られています。造り手さんの情熱を思いながら召し上がると、一層おいしいと思いますよ!

 

Clos Yは、「シャンパーニュの熟成について考える」単発講座を12月14日に企画しております。どなたでも気軽に参加頂けますので、ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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