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ワインコラム Archive

ワインコラム 第35回 ワイングッズの話 デキャンタ編

ワインの魅力は、芳醇なワインそのものはもちろん、その関連用品にも及んでいると思います。

 

プルタブを開けて飲むだけの缶ビールと違い、ワインを飲むためにはコルクを開ける道具(最近はスクリューキャップも増えていますが)、グラスなどが必要です。

 

さらに、古いワインの澱を舞わせないためにボトルを静置するためのパニエpanier(籠)、美しいソムリエ・ナイフ、ワインを移し替えるデキャンタ、デキャンタ用の漏斗、コルクを置くプレート...など美しい道具はワインの魅力を高めてくれます。

 

今回は、デキャンタDécanteurについて書きたいと思います。

 

デキャンタは、ワインボトルに入っているワインをボトルから移し替える(この移し替えの作業をデキャンタシオンdécantationもしくはデキャンタージュdécantageと言います。)ための容器のことです。主にガラスでできていて、その形状は様々です。

 

その様々な形状は見た目の美しさのためもありますが、デキャンタシオンに期待する2つの大きな目的を考慮して設計されています。

 

その目的の一つは、「澱を取り除くこと」です。熟成が進んだワインや、若くても瓶詰めの際に清澄もろ過もしていないワインは瓶内に固形物の澱が生じている場合があります。その澱はぶどう由来の自然なものなので、体に悪いものではありませんし、飲んでしまっても大丈夫なのですが、そのざらざらした触感や(主に赤ワインの澱に感じられる)苦みは心地の良いものではありません。細かい澱はワインを濁らせてしまって、ワインの美しい色調を損ねてしまうこともあります。

 

それを回避するために、デキャンタを使います。瓶底の澱だけを取り除けばよいのですが、一般的な手法として瓶内の澱の無い部分のワインをデキャンタに移し替えます。すると、デキャンタには澄みきった美しいワインが入り、もとのワインボトルには少量の(時にはある程度の量の)ワインとともに澱が残されます。

 

これで、私たちは澱に悩まされることなく、そのワインを楽しめるわけですね!

 

さて、もうひとつの目的は、少し専門的な話になります。

 

ワインは、場合によっては「還元」した状態にあるときがあります。このような状態のワインは、茹でた小豆や硫黄のような香りが目立ちます。還元とは酸化の反対の状態なので、酸化させてあげれば還元状態が緩和されるわけです。このようなときに、ワインを酸化させることを目的としてデキャンタシオンを行います。

 

長期熟成タイプのワインを若い状態で飲むときにも、同じ目的でデキャンタシオンをします。

 

以上のように、同じデキャンタシオンという行為でも、目的が複数あります。すると、その目的に合った形状のデキャンタを選ばないといけないわけですね。

 

澱を取り除くことが目的の場合、特に古いワインの場合はなるべくワインを空気と接触させたくありませんので、液面の面積が狭くなるような、縦長のデキャンタがよいでしょう。

 

逆に、酸化を目的としてデキャンタシオンを行う場合、なるべくワインを空気と触れさせたいので、フラスコのように底が広がっている形状のデキャンタを用いる必要があります。

 

以上、ワインをおいしく飲むためのデキャンタの話を書きました。

 

もうひとつ、実はデキャンタシオンの意味があります。

 

それは、レストランでソムリエが行うデキャンタシオンです。ワインが美しいデキャンタに入っていると、見た目も美しいですし、ソムリエに大切に扱われている、という満足感も生まれますよね。

 

3つ星レストランでワインをオーダーすると、デキャンタシオンされることが多いように思います。中には、ミネラルウォーターをデキャンタシオンしてくれたお店までありました!

 

みなさまも、たまには家でデキャンタシオンしてみてはいかがでしょうか?良く飲むお気に入りのワインの風味が少し変わると思いますよ。

 

くれぐれも、こぼさないように(笑)

 

 

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ワインコラム 第34回 チーズの話 カマンベール編

毎回気ままにワインのお話を書いておりますが、今回はチーズのお話を書かせていただきます。

 

もともと私がワインを好きになったのは、チーズとワインを一緒に食べたときのマリアージュによる感動からでした。チーズは子供のころから好きでしたので、フランスに住んでいた時に、いくつかのチーズ村を訪問してきました。

 

今回ご紹介するのはフランス北部、ノルマンディー地方に位置するカマンベールCamembert村です。白カビチーズの代表格で、世界的に有名なカマンベール・チーズ発祥の地です。

 

カマンベールは日本でも人気のチーズですね。国内でも「カマンベール・チーズ」が生産されていますが、フランスのカマンベール・チーズは、正式名称をカマンベール・ド・ノルマンディーCamembert de Normandieと言い、原産地呼称法(A.O.P.)で保護されています。このカマンベール・ド・ノルマンディーは製法、産地などが厳しく定められていて、殺菌をしない生乳で造られなければなりません(逆に、日本産のカマンベール・チーズは必ず殺菌された牛乳から造られます。)。

 

カマンベールに限った話ではありませんが、無殺菌乳から造られたチーズは熟成が進むにつれて複雑な味わいが得られます。同時に、匂いも強くなっていきます。

 

カマンベールはポピュラーなチーズですが、無殺菌乳を原料とした、熟成の進んだものはかなり個性の強いチーズだと思います。

 

さて、そんなカマンベール村を訪れることを決めた私は、ちょっとした冒険を強いられることになりました。

 

訪問したのはフランスに留学していたときで、私は学生で、車を持っていませんでした。まずは、パリから北西方面に、リジウーLisieuxという町まで電車で行きました。電車で行けるのはここまで。次に、リジウーから少し南に位置するヴィムティエVimoutiersまでバスで行けました。

 

さて、ヴィムティエに着いたものの、ここから先カマンベール村までの交通手段がありません。いろいろ尋ねてみたのですが、どうやらヴィムティエからカマンベールは近いので歩いて行けるとのこと。

 

道もわからないですし、不安がありましたがとりあえず行こう!と歩き始めました。

 

しかしこのときは不安でした...自分が今歩いている方向が合っているかわかりませんでしたし、周りになにもない田舎道です。方向が合っているにしてもどれだけ歩けばよいのか...

 

ふと道の端を見ると、蛇が車に轢かれて死んでいました。

 

...蛇が出るんだこの道...

 

不安に緊張が加わりました。

カマンベールへの道がこれほど険しいとは!!

 

しかしここまで来て引き返すわけにもいきません。とりあえずまだ明るいし、もう少し歩き続けよう、と歩いていると...

 

ありました!カマンベール村です!!

 

牛がいます。カマンベールのお母さんたちですね。私が歩いているのを見つけると、よほど人が珍しいのでしょうか、56匹の牛たちが柵のほうに寄ってきて、私を追うように歩いてきました。...けっこう怖かったです。

 

しかし世界的に有名なチーズを産するこの村、実際は村というより、数軒の建物の集まり、といった感じです。

 

それでも観光客がくるのか、カマンベールの造り方を紹介するメゾン・デュ・カマンベールMaison du Camembertがありました。あとは、大手乳製品会社のプレジデントの工場が目立つほどで、他には何もありません。

 

しかしこの広い牧場、良質な草、健康な牛たちが、上質なカマンベールの鍵なのかな、と、ここまで来られたことをうれしく思いました。

 

この日の夜は、農家製の、熟成の進んだ(臭い)カマンベールをおいしく頂きました(笑)。

 

さて、カマンベール・チーズと一緒に何を飲みましょうか?王道は、ワイン、ではなくて、同じノルマンディー地方で産するりんごのお酒、シードルでしょう。同じ産地の食材とお酒は不思議と良く合うものです。

 

しかし私はワイン派です!実際にワインを合わせようと考えると、チーズの状態(熟成度合い)が重要になってくると思います。カマンベールが若い状態であれば、まろやかな白ワインや若くてそれほど渋みの強くない赤ワインがいいでしょう。しかし熟成が進んで風味が強くなったカマンベールは、重厚でこくのある赤ワインがいいのかな、と思います。

 

チーズもワイン同様、特定の風土(テロワール)が生み出す、生きている食品で、奥深いですね!

 

 

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ワインコラム 第33回 ボルドー マルゴーの話

世界屈指のワイン産地、ボルドーBordeaux。中でも最も有名な産地として、メドックMédoc地区のマルゴーMargaux村があります。

 

私がこの村を初めて訪れたのは、20009月のことでした。当時私は学生で、フランス北東部、フランシュ・コンテ地方のブザンソンという町に留学をしていました。フランスの学校は夏休みがとても長く、6789月は完全に授業がありませんでした。今考えると素晴らしいですね!

 

私は9月の1ヶ月間、ボルドー大学の短期語学学校に申し込みました。1ヶ月だけのボルドー生活の始まりです。

 

考えてみると、私が真剣にワインの勉強を始めたのはこのころでした。ワインに対する情熱が燃え盛っていましたので、オプションで申し込みできるワイン講座に迷わず申し込んで、どきどきしながら授業を受けていたものです。

 

マルゴーを訪れたのは、そんなボルドー暮らしのときのことです。ボルドーの駅から、電車でマルゴー村まで行くことができます。もっとも、電車は1日に23本しかなかったと思います。

 

友人と3人で、初めてマルゴー村に降り立った時の正直な感想は、「何もない!」でした。マルゴーといえばシャトー・マルゴーChâteau Margauxを始め多くの有名シャトーがあります。そんなシャトー群が林立していると思ったのですが...ひとまず歩いてみることにしました。

 

駅は村の外れにあり、しばらく歩くとシャトーが現れてきます。まず最初に出くわしたのは、シャトー・ラスコンブChâteau Lascombesでした。1855年の格付けで、栄えある第2級に選ばれたシャトーです。恐る恐る敷地に足を踏み入れ、受付に行ってみると、なんと見学可能とのこと!アポなしだったため詳しい訪問はできませんでしたが、樽熟成庫などを見せてもらいました。

 

シャトー・ラスコンブは2001年からオーナーが替わり、ラベルも変わりました。なにより、ワインの品質が格段に上がっています。私の大好きなシャトーのひとつです!

 

さて、シャトー・ラスコンブを出てしばらく歩くと、マルゴー村の中心部に出ました。23軒のワイン屋さんや小さな郵便局、レストランなどがあります。私たちは、せっかくマルゴーまで来たので、絶対にシャトー・マルゴーを見たい!と思っていたのですが、いまひとつどこにあるかわかりません...

 

少し離れたところに、木に囲まれた美しいシャトーが見えます。そこまで歩こう!となりました。近くに見えても、一面ぶどう畑の土地を歩くと、けっこうな距離があるのですね。疲れてようやくたどり着くと、そこは残念ながらシャトー・マルゴーではありませんでした...しかしここまで来たのだから、訪問させてもらおうと敷地に足を踏み入れると...大型の犬に襲われました!鞄に噛みつかれ、離れません。しばらくするとシャトーの人(飼い主さん)が出てきて止めさせてくれましたが、いやあ怖かったです。話を聞くと大きいながらもまだ子供で、じゃれていたようです。まあ、無断で侵入した私たちが悪いんですけどね。ちなみにその犬の名前は「ペプシ」でした...(コーラか!)

 

さて、また私たちはシャトー・マルゴーを目指して歩き続けます。畑を横切り、ちょっとした草原に出ました。小さな川が流れています。若さゆえに無意味に川を飛び越えてたどり着いたのが...なんとシャトー・マルゴーでした!

 

ふつうはシャトー正面の、美しい並木道から入るのですが、このように裏手から入った人は少ないでしょうね。内部の見学はできませんでしたが、美しいシャトーを間近に見られてよい思い出になりました(通常は、シャトーはいつも門が閉まっていて入れません。)。

marg シャトー・マルゴーの並木道

 

margaux-chateau シャトー・マルゴーのシャトー

 

秋の夜長、エレガントなマルゴーを飲みながら過ごす日があっても素敵ですね。

 

 

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ワインコラム 第32回 ボルドー シャトー訪問の話 レオヴィル&ランゴア・バルトン編

今回は、ボルドーのシャトーを訪問したお話です。

 

訪れたのはシャトー・レオヴィル・バルトンChâteau Léoville Barton1855年のボルドー地方のワイン格付けで第2級に列せられた、格式あるシャトーです。

 

位置しているのはアペラシオンサン・ジュリアンSaint-Julienの真ん中あたり、ジロンド川寄りのところです。

 

サン・ジュリアンはボルドー地方を代表するワイン生産地区であるメドックMédocの真ん中あたりに位置していて、この地区のワインはいずれのシャトーも押し並べて水準が高く、品質が安定していることで知られています。

 

シャトー・レオヴィル・バルトンは、バルトン家が所有しているのですが、バルトン家はもうひとつ、シャトー・ランゴア・バルトンChâteau Langoa Bartonも所有しています。なんとシャトー・ランゴア・バルトンも1855年の格付けで3級に選ばれています。特級シャトーを2つも所有しているバルトン家、すごいですね!

 

シャトー・レオヴィル・バルトンとシャトー・ランゴア・バルトンは同じ醸造所で発酵、熟成が行われています。つまり両者の主な違いは、原料となるぶどう、ということになりますね。

 

シャトーには白い石が敷き詰められた美しい中庭があり、そこを散歩しながらシャトーの歴史などを伺いました。醸造所にはアルコール発酵のための発酵槽が整然と並んでいます。この醸造所では木製のものとぴかぴかのステンレスの2種類を併用していました。

 

醸造所を案内していただいたあとに、2種類のワインをテイスティングさせていただきました。ひとつはシャトー・レオヴィル・バルトンの2003年。もうひとつはシャトー・ランゴア・バルトンの2003年です。私が訪問したのは20048月だったので、まだ樽熟成中の未完成ワインです。収穫からまだ1年も経っていません。通常では、このシャトーのワインが商品として出荷されるのは収穫から2年ほど経ってからです。

 

ワインのスタイルにもよりますが、このように熟成途中の赤ワインを口に含むと、まだ荒々しいタンニンが口中を支配して、ぎすぎすした感じを受けることが多いのですが、今回テイスティングした2種類はこの時点で素晴らしくおいしいものでした。両者ともに黒っぽい濃い色調。香りは樽から来るロースト香が支配的だったものの、ジャムのように火を通した黒い果実の香りもしっかりと感じ取ることができました。これは酷暑だった2003年ならではの個性だと思います。タンニンは強いものの、特にランゴア・バルトンのほうは柔らかく、ざらつくような感触はありませんでした。

 

最近これら2つのシャトーの2003年ヴィンテージをテイスティングしたことはありませんが、どのように熟成しているか楽しみです。おそらく、ワインには強い濃縮感がありますので、まだまだ若い状態でしょう。

 

ワインは、同じものでも開ける時期によって変化しますので、それも大きな楽しみですね!

シャトー・レオヴィル・バルトンのように比較的長命なワインは熟成による変化を長年にわたって楽しむことができますので、若い状態のワインを数本購入して、数年にわたって楽しむのも一興ですね。

 

じっくり取っておくのはなかなか難しいですが(笑)

 

 

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ワインコラム 第31回 ぶどう品種の話 アリゴテ編

美しい瓶に入った高級嗜好品であるワイン。

 

醸造工程で糖などを加える場合がありますが、ワインはぶどうそのものと言っていいと思います。

 

今回は、そのぶどうのお話です。

 

現在、ワイン用に栽培されているぶどう品種は世界中で約1000品種あると言われています。そのうち、主要品種は100品種ほどのようです。

 

人気があり、世界中で栽培されているスター品種はシャルドネChardonnayカベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignonなどごく一部に限られています。

 

というのも、ピノ・ノワールPinot NoirネッビオーロNebbioloなどのように、類稀な素晴らしいワインになり得るぶどう品種の中には、限られた条件のもとでしかうまく栽培できないものもあるからです。

 

このコラムではあまり有名ではないものの、注目に値するぶどう品種を紹介していきたいと思います。

 

今回ご紹介するのはアリゴテAligotéです。

 

白ぶどうであるこの品種の故郷はフランス、ブルゴーニュBourgogne地方です。この土地には前述のスター品種、シャルドネの聖地であり、アリゴテはどうしても霞んでしまうのですが、私はこの品種は注目に値するものだと思います。

 

この品種の特徴として、ワインにすると酸味が際立つ点が挙げられます。一般的にはブルゴーニュ・アリゴテBourgogne Aligotéというアペラシオンで低価格で販売される、若飲みタイプのワインです。

 

キールKirというカクテルをご存知でしょうか?カシスのリキュールと白ワインで作られますが、あのカクテルはブルゴーニュ生まれです。そしてその白ワインこそ、アリゴテのワインなのです。酸味が強いワインですので、カシスリキュールの甘味が加わるとバランスの良い味わいになるのですね。

 

今回は、カクテルにされてしまうようなアリゴテではなく、ゆっくり味わうに値するアリゴテをご紹介いたします。

 

まずご紹介しなければならないのは、ブズロンBouzeronでしょう。ブルゴーニュ地方のコート・シャロネーズCôte Chalonnaise地区にあるブズロン村のワインで、必ずアリゴテ100%で造られます。アリゴテならではのしっかりした酸味がありながら、ある程度果実味の厚みがあります。優れた造り手(A et P de Villaineなど)のワインは数年の熟成によりさらに品質が向上する、良質なワインです。

bouzeron ブズロン村のぶどう畑

 

もう一つ、隠れたアリゴテ栽培村がブルゴーニュ地方にあります。モレ・サン・ドゥニMorey-Saint-Denisです。クロ・ド・ラ・ロシュClos de la Rocheクロ・ド・タールClos de Tartなどのグラン・クリュを擁し、赤ワインのイメージが強いかもしれませんが、上質な白ワインも産出しています。その白ワインの一部が、アリゴテから造られています。ドメーヌ・ポンソDomaine Ponsotモレ・サン・ドゥニ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・モンリュイザンMorey-Saint-Denis 1er Cru Clos des Monts Luisantsです。1級畑に植えられているアリゴテはとても珍しいものです。高価なワインですが、良い意味で一般的なアリゴテらしくない上質なワインです。

mont-luisant モン・リュイザン畑

 

高価なアリゴテと言えば、ドメーヌ・ドーヴネDomaine d’Auvenayコシュ・デュリーCoche Duryがトップクラスです。並のグラン・クリュを上回る価格ですが、一般的なアリゴテと全く異なるワインになっています。特に張りつめたミネラル感が凄く、アリゴテの持つ可能性を教えてくれます。一度は飲んでおきたいワインだと思います。

 

Clos Yが行う111日のレストラン講座で、ドーヴネのアリゴテが登場いたします!ご興味のある方は是非ご参加ください。)

 

その他、注目に値するアリゴテの生産者をご紹介いたします。

 

シュヴロChevrot(特にTilleul)、アラン・コシュ・ビズアールAlain Coche-Bizouardフランソワ・ミクルスキFrançois Mikulskiドミニク・ドゥランDominique DerainルロワLeroyなど...

 

機会がありましたら試してみてください。きっとアリゴテが好きになると思いますよ!

 

 

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ワインコラム 第30回 ボルドー地方の話 コート・ド・カスティヨン編

このワインコラムも早いもので第30回になりました。

 

毎度つまらないことを、思うままに書いてきましたが、今回は私の好きなコート・ド・カスティヨンCôtes de Castillonについて書きたいと思います。

 

このアペラシオンは、ボルドー地方、サンテミリオン地区の東隣に位置しています。カスティヨン・ラ・バタイユCastillon La Batailleという町の北部に、約3,000haのぶどう畑が広がっています。

 

この地を初めて訪れたのは、2000年の秋でした。ボルドー地方には、ポルト・ウヴェルトPortes Ouvertesという素晴らしいイヴェントがあります。直訳すると、「開かれた扉」という意味です。ワイン生産者が、自らの扉を開放し、ワイン愛好家を受け入れ、ワインを振る舞う、という夢のような企画です!

 

友人と2人で、このイヴェントに参加するために電車でカスティヨンまで行きはしたものの、さて、これからどうしようかということになりました。とりあえず観光案内所に行ってみたものの、日曜日で閉まっています。近くにあったワイン屋さんらしきところに入ると、ここが幸運にもメゾン・デュ・ヴァンMaison du vinでした!メゾン・デュ・ヴァンは、主要な産地にほぼ必ずある施設で、簡単に言うとそのアペラシオンの広告宣伝のようなことを行っています。今日はポルト・ウヴェルトですよねと尋ねると、なんと会場まで送っていってくださるとのこと!

 

びっくりしながらも、ありがたい申し出に感謝しながら、友人とメゾン・デュ・ヴァンの人の車に乗り込み、今回のイヴェント会場であるシャトー・ピトレイChâteau Pitrayに向かいました。途中いくつものCôteを越えました。山道を走っているような感じです。左岸のメドック地区は比較的平坦ですが、ボルドーのテロワールも個性があり面白いです。

 

この年のポルト・ウヴェルトの会場だったシャトー・ピトレイは、本当に立派なお城があり、広い美しい庭がありました。お城の前にはクラシック・カーがずらりと並んでいます。庭にはテーブルが並べられていて、そのテーブルはワインボトルで埋め尽くされていました。集ったワイン愛好家は、グラスを買えば(160円ほどでした。)思い思いにワインを試すことができます。

 

当時は2000年。供されたワインは19971998がほとんどでした。若いながらも、シャトーごとの違い、ヴィンテージによる違いなどいろいろ比較できて勉強になりました。

 

そこで、私にとっては衝撃的な光景に出合いました。おばあさんが、赤ワインが入っているグラスに氷を入れて、おいしそうに飲んでいたのです!

 

当時私は学生で、ワインに関する専門知識はなく、しかしとてもワインが好きで、勉強したい、勉強したいと思っていました。その時に見たあの光景は、「ワインはそんなに難しく考えるものではなくて、気軽においしく飲めばいいんだよ。」と言っているような気がしました...

 

ほんとうに、ワインは愛すべき飲み物ですから、楽しく飲むことが一番素敵ですよね!

 

満足するまで試飲したあと、他のシャトーへ移動しました。偶然訪れたシャトー・ラヴェルニョットChâteau Lavergnotteでは、なんとぶどう収穫機を運転させてもらいました!当時車の免許を持っていなかった私は、ゴーカート以外の乗り物を運転するのは初めてでした。シャトーのムッシュに操作方法を教えてもらいながら、恐る恐る運転してみましたが...楽しかったです!!運転席が高いところにあり、景色がよく見えて気持ち良かったのを覚えています。

castillon1 コート・ド・カスティヨンの風景

 

そして、運転が終わった後、なんと免状をもらいました!ぶどう収穫機運転免許です!ムッシュが用意してくれたひとつの記念品ですが、フランスの粋なところですよね。

 

さらに、近くのシャトーでは、ワインの試飲のほかにフォワ・グラの試食までさせてもらいました。ポルト・ウヴェルト恐るべし...

 

このようなイヴェントは、そのアペラシオンの知名度を上げるためにも、愛好家を増やすためにもいいですよね。おかげで私はすっかりカスティヨンが好きになりましたから(笑)

 

帰りはまたメゾン・デュ・ヴァンの人に駅まで送ってもらいました。本当に、なぜ?と思うほど親切でした。別れ際に「また来なさい」って...

 

幸せな一日でした。

 

 

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ワインコラム 第29回 ジュラJura地方の話

ワイン王国フランスには、様々な個性を持つワインを生むワイン産地があります。スパークリング・ワインの代名詞にもなっているシャンパーニュChampagne地方、重厚な赤ワインで知られるボルドーBordeaux地方、歴史あるテロワールのワインを産するブルゴーニュBourgogne地方...

 

数あるワイン産地の中で、では最も知られていない産地はどこかと考えてみると、「ジュラ&サヴォワJura et Savoie地方」かもしれません。

 

そもそも、ジュラ地方とサヴォワ地方は全く異なるタイプのワインを生み出す別産地です。なのに、ワインに関する本などを見てみるとほとんどの場合ジュラ地方とサヴォワ地方がひとくくりに扱われています。この事実だけを見ても、いかに注目されていないかがわかるというものです。

 

しかしながら、私はジュラとサヴォワは素敵なワイン産地だと思います。

 

特に今回ご紹介するジュラ地方は実に個性的なワイン産地です。

 

まずは位置を確認しましょう。ジュラ地方はフランス東部、スイスとの国境近くに位置しています。ブルゴーニュ地方の町ボーヌから、ジュラ地方の町アルボワArboisまで約90kmほどと近く、ブルゴーニュ系の品種であるシャルドネやピノ・ノワールも盛んに栽培されています。

 

ジュラ地方のワインの魅力は、ブルゴーニュ系品種も良いのですが、やはりジュラならではの品種にあると思います。

 

ジュラ地方の地場品種は複数ありますが、ここでは白ぶどうサヴァニャンsavagninをご紹介いたします。サヴァニャンはこの地方のワインに広く使われますが、この品種による特に有名なワインが「黄ワイン=ヴァン・ジョーヌvin jaune」と呼ばれるワインです。

 

黄ワインは十分に糖度の上がったサヴァニャンから造られる白ワインの一種で、樽で6年以上もの長い期間熟成されてからでないと出荷されません。結果、じっくりと熟成=酸化が進み、ワインは黄色く見えるほどの濃い色調を呈します。シェリーのような独特の香りがあるワインです。フランスではカレーの香りがあると言われていますが、確かにカレーの香辛料の香りがすることがあります。

 

黄ワインはアルボワを始めジュラ地方全域で造られていますが、シャトー・シャロンChâteau Chalonのものが最良とされています。

 

ch-chalon2 シャトー・シャロンのぶどう畑

 

他にもジュラ地方には個性的なワインがあります。陰干ししたぶどうから造られる甘口ワインヴァン・ド・パイユvin de paille、ぶどう果汁とマールmarc(ぶどうの搾りかすを原料とするブランデー)のブレンドであるマックヴァン・デュ・ジュラMacvin du Juraなどです。

 

いずれもジュラならではの、「テロワールのワイン」だと思います!

 

生産者も家族単位の小規模な造り手が多く、私が訪問したジャック・ピュファネイJacques Puffeneyピエール・オヴェルノワPierre Overnoyベルテ・ボンデBerthet Bondetなどは生産量こそ少ないものの上質なワインを造っていました。

arbois-jqcques-puffeney ジャック・ピュファネイのカーヴ

p-overnoy2 ピエール・オヴェルノワのドメーヌ

berthet-bondet ベルテ・ボンデのドメーヌ

 

ジュラ地方のワインは個性的で、本当に面白いと思います。しかしあまり知られていないのは、やはりその生産量の少なさが原因のひとつかと思われます。もし幸運にも見つけることができましたら、試してみてくださいね!

 

 

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ワインコラム 第28回 シャンパーニュChampagneの話 その2

テロワール

 

ワインを語る上で、よく耳にする言葉ですね。

 

テロワールとは、フランス語の単語terroirです。実際にフランス語の辞書を引いてみると、「地方」、「領土」などの意味があります。

 

ところが、ワイン用語としてこの単語が使われる場合は意味合いが異なってきます。実はこの単語は曖昧な部分がありまして、使われる文脈により多少意味が変わるのですが、「ぶどう畑とそれを取り巻く環境」と定義できると思います。

 

このテロワールという単語が多く使われるのは、フランスのブルゴーニュBourgogne地方です。なにしろこの土地では畑がとても細かく分かれていて、ひとつひとつの畑に名前がついてあり、さらに格付けまで存在するのですから!

 

もしかすると、そのブルゴーニュの対極にあるのがシャンパーニュChampagneかもしれません。大手メゾンがブランド戦略でマーケティングを展開し、消費者は「ラグジュアリーな泡の出るお酒」としてシャンパーニュを受け入れます。

 

それが悪いことだとは言いません。しかし、ここで私がはっきりと申し上げたいのは、シャンパーニュも他のワイン同様、ぶどうが生まれ育ったテロワールをしっかりと反映した上質ワインである、ということです。

 

champagne3 シャンパーニュ地方のぶどう畑

 

シャンパーニュ地方にもグラン・クリュGrand Cruがあります。このことすらあまり知られていないのは、いかにシャンパーニュ地方が「テロワールのワイン産地」として見られていないかを表しているように思えます。

 

実際、ワインの品質の約8割は原料となるぶどうで決まりますので、シャンパーニュもいかによいぶどうを確保するかが品質の鍵になります。

 

そこで重要になってくるのがグラン・クリュです。シャンパーニュ地方では17の村がグラン・クリュに指定されています。豊潤で完璧なバランスを持つヴェルズネイVerzenay、緻密で雄大なアイAÿ、鋼のように堅固な構成のメニル・シュール・オジェMesnil sur Ogerなど、グラン・クリュのシャンパーニュは明らかに他と一線を画しています。

verzenay1 ヴェルズネイの畑

 

ay-e79591 アイの畑

 

le-mesnil-sur-oger-e795911 メニル・シュール・オジェの畑

 

前回のコラムでご紹介したエグリ・ウーリエEgly OurietサロンSalonなども、グラン・クリュのシャンパーニュです。

 

今回はアイAÿ村をご紹介いたします。中世よりシャンパーニュ地方最上のテロワールとされ、今日でもそのピノ・ノワールの品質は群を抜いています。

 

村自体は、小さくて静かな、フランスの田舎のどこにでもありそうな(失礼!)佇まいですが、村の北側にある南向きの斜面畑は見るからに別格の様相です。この村にはボランジェBollingerゴッセGossetなどの高品質メゾンが軒を連ねています。

 

その中で、2008年に私が訪問した造り手はガティノワGatinoisです。ガティノワのシャンパーニュは2007年のシャンパーニュ騎士団叙任式で公式に使われました。私はソムリエとしてサービスに携わったのですが、入手困難な綺羅星のような錚々たるシャンパーニュが並ぶ中で、ひときわ輝きを放っていたのがガティノワでした。

 

このメゾンのシャンパーニュの特徴は、何と言ってもアイのピノ・ノワールによる芳醇さでしょう。シャンパーニュというより、まるでピノ・ノワールの赤ワインを飲んでいるようなエレガントで緻密な香り、細やかな味わいは、かつて王侯貴族に愛されたアイのテロワールの偉大さを余すところなく表現しています。

 

訪問したメゾンはしかしながらこぢんまりとしており、家族単位で仕事をしている様はまさに職人だと思いました。

 

エグリ・ウーリエ、サロン、ガティノワ...

偉大なシャンパーニュは、やはり偉大なテロワールから生まれるようですね。グラン・クリュがグラン・クリュとされている理由は、やはりそのシャンパーニュを飲めばわかるわけです。

 

これからは、いつもの有名メゾンのシャンパーニュもいいですが、「テロワール」を感じる村単位のシャンパーニュにも注目してみてください!

 

 

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ワインコラム 第27回 美食の話 レストラン ル・サンク編

すっかり秋らしくなってきましたね。

 

夏は良く冷やした白ワインが飲みたくなりましたが、そろそろ赤ワインも似合う季節です。

おいしい食材もたくさん出てくる、まさに食欲の秋!

 

今回はそんな秋に相応しい美食のお話です。

 

コラムの19で、三ツ星レストランのロジュ・ドゥ・ローベルガードLoges de l’Aubergadeをご紹介いたしました。

 

今回はパリの3つ星レストラン(2005年当時。現在は2つ星です。)ル・サンクLe Cinqをご紹介したいと思います。

 

ル・サンクはホテル・フォーシーズンズ・ジョルジュ・サンク内にあるフレンチ・レストランです。洗練された美しい内装、一流の料理...ここを訪れる理由はいくつでもありますが、私がこのレストランを訪れた一番の目的は「ソムリエ」でした。

 

3年に一度、「世界ソムリエコンクール」なるものが開かれます。その頂点に立つためには世界中のワインに関して問われる筆記試験と非常に高度な技術を要求される実技試験、そしてコンクールの花形であるブラインド・テイスティングで優秀な成績を収めなければなりません。

 

1995年は東京でこのコンクールが行われ、田崎真也氏が見事チャンピオンになりました。彼は、恐らく日本で一番有名なソムリエでしょう。実際尊敬に値する素晴らしい方です。

 

そんな偉大な世界ソムリエ・チャンピオンがル・サンクにはいたのです。2004年に、史上最年少で優勝したエンリコ・ベルナルド氏(現在はル・サンクから離れています。)です!

 

彼にお会いして、お話を伺うのを楽しみにしていたのですが...残念ながら私が行った日には彼は不在でした。

 

しかし素晴らしいワインに出会いました!

 

アンヌ・マリー・エ・ジャン・マルク・ヴァンサンAnne-Marie et Jean-Marc Vincent(造り手) オークセイ・デュレスAuxey-Duresses(ワイン名) 白 2003です。

 

白桃、あんずなどの熟した果実、ミネラル、樽からのロースト香が素晴らしく調和し、2003年という猛暑を反映した溢れるほどの果実味を持った、今でも忘れられないワインでした...

 

あまりに感動したので後日この造り手を訪問するに至るのですが、ブルゴーニュの静かな村にいながら先取の気鋭に満ちた、素晴らしい人物が造るワインでした。有名な造り手ではなく、私もル・サンクで飲んだのが初めてだったのですが、このような隠れた上質ワインを見つけ出してくるのはさすがですね!

 

santenay-1er2 ル・サンクで飲んだのとは別のワインですが、同じ造り手のものです。

 

さて、料理はというと...

 

お昼の75ユーロ コース

 

最初のアミューズ・ブーシュは、脂身をきれいに取り除いた甘味を感じる生ハム、ナッツの入った塩味クグロフ(アルザス地方のパンのようなお菓子のようなたべもの。)など。

 

最初に提供される料理と向き合う瞬間は、いいものですね!アミューズ・ブーシュは簡単なものが多いのですが、このレストランではきちんと仕事がされていて、今後のお料理への期待が高まりました!

 

続いて、前菜の前のお料理が、サーモンのマリネ、キャビアソース。塩加減が絶妙でした。

 

いよいよ前菜です。私が選んだのは、サーモンの頭肉のハーブジュレ寄せ。これも記憶に残る一皿でした。臭みなど全くない、透明感すら感じさせるようなサーモンは絶品で、ワインと良く合いました...

 

メインは、海の幸のリゾット。フランス料理にしては珍しい一皿だと思います。そういえば、提供されるパンもフォカッチャがあったり、イタリアの影響を感じました。

 

さて、そのリゾットはやはり素晴らしかったです。テーブルでかけられるソースは車海老など贅沢な海の幸の旨味を凝縮させた濃厚なもので、まさにメインを飾るにふさわしいものでした。

 

続いてデザートに移りますが、まずデザート前にパンナコッタ、エキゾチックフルーツ、パイナップルのソルベ。

 

そしていよいよデザートです。クリーム状のチョコレート、エキゾチックフルーツのソルベ、エキゾチックフルーツのかけら...上質なチョコレートは濃厚で、なめらかでした。

 

これでコースは終了です。別途コーヒーを頼んだのですが、リストにはコーヒー豆の産地が書かれていて、産地により値段も異なっていました。私がオーダーしたのはサン・ドミング。酸味がしっかりとしていました。

 

コーヒーとともに供されたプティ・フールは柔らかい、恐らく自家製のヌガー、各種ショコラ、カリソン(南フランス名産の、アーモンド粉のお菓子)など。

 

素晴らしい内装に始まり、上質な料理、最高のワイン、とてもよい時間を過ごすことができました。

 

特筆しておきたいのは、サービスです。きっちりとした隙のないサービスでしたが、決して堅苦しくなく、話をすると気さくな感じで、とてもリラックスして食事をすることができました。

 

このときは、さすが三つ星、と思ったものです。

 

 

...なんだか、今またおいしいレストランに行きたくなってしまいました(笑)

 

 

 

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ワインコラム 番外編 オーストラリア横断の話 動物のお話

2008年、オーストラリアには、純粋にワインの勉強のためだけに行きました。

 

観光もせず、ひたすら車を走らせてワイン産地をめぐる日々です。

 

その中で、たった1日だけ、ワイン以外の目的のために時間を使ったことがありました。

 

それは...

 

動物園です!

 

私が訪れたのは南オーストラリア州にある動物園ですが、「ワイルド・パーク」という名前が付けられています。通常の動物園は檻の中に動物がいて、それを外から見る形式ですよね。ところが、この「ワイルド・パーク」は違います!

 

中に入ってみると...

 

近くの茂みの足元を、何かがかさこそ動いています!

 

pict0080 

ちょろちょろと、ねずみの仲間のようです。

 

そうここは、直接動物と対峙できるのです!

 

ちょっと、怖いですね。

 

どきどきしながら歩いて行くと、広い空間に出ました。このワイルド・パークは広い割に客が少なく、動物たちの世界に人間がお邪魔しているような気分になります。

 

異国の地で、ひとりでワイルド・パークを歩くのは、けっこう怖いです。どきどきします。

 

あっ、何かがいます!!

pict0081 

そう、カンガルーです!恐る恐る近寄ってみると...

 

kangaroo 

...やる気なさそうですね。

 

しかし至近距離で、カンガルーと二人っきりというのは初めてで、緊張しました。

 

なんてワイルドなんだ、ワイルド・パーク!!

 

園内には実にたくさんの動物がいました。タスマニア島に生息しているタスマニア・デビルや、さまざまな鳥類などです。

pict0088 こんな映画ありましたね。

pict0092 ダチョウのような大型の飛べない鳥、エミューです。

 

どれも楽しかったですが、私が一番心を奪われたのは...

 

そう、コアラです!

 

道を走っていて、ユーカリの森を見るたびにコアラがいないかそれとなく探していました。でも見つけられませんでした。

 

そのコアラが、今、とても近い距離にいます!

pict0091 

かわいいですねー。とてもとても癒されました。

 

やはり園内で一番人気の動物だと思いますが、このワイルド・パーク、空いていました。おかげでゆっくりコアラを見ることができました。

pict0090 

実はコアラを抱いて写真を撮ってもらったんです!有料でしたけど。

 

とにかく、いい思い出になったワイルド・パークでした。

pict0083 珍しい白いカンガルー!左側がカンガルーです。

 

オーストラリアにはコアラがいる動物園が複数あるようですが、コアラを抱くことができる所は限られているようです。

 

オーストラリアに行かれる機会がありましたら、ぜひワインとコアラをテーマに旅してみてください!(笑)

 

 

 

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