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ワインコラム 第42回 ドイツの話 美食編

前回に引き続き、ドイツのお話です。
 
今回はドイツの食についてご紹介いたします。

ドイツ料理と聞いて、何を思い浮かべますか?
 

ザワークラウトSauerkraut(フランスではシュークルートといいますね。厳密には酸っぱいキャベツの漬け物のことを指しますが、豚肉を伴った一皿も意味します。)、アイスバインEisbein(塩漬けの豚すね肉を、野菜やスパイスとともに煮込んだもの。)、ソーセージ...

 

豚肉料理が多いのではないでしょうか?

 

実際、ドイツではハムやサラミなどの豚肉加工品がとても充実していました。冷涼な土地なので、長い冬を乗り切るための保存食として、このような加工品が発達したことが考えられます。

 

もちろん、豚肉だけではなく、ドイツには他にもおいしい食材がたくさんあります。

 

2010年の1月に私が訪れたのはドイツ南部。海から離れた土地の魚料理は川魚が中心になります。フェルヒェンFelchenと呼ばれるマスの一種が良く見られますが、調理法はムニエルにするのが一般的なようです。あとはサーモンなどがありますが、魚料理はそれほど多くないようです。

 

やはり肉料理が中心になります。前述の豚肉の他には、牛肉、仔牛肉、鴨、ジビエなど...

 

特に仔牛肉は、「シュニッツェルSchnitzel」と呼ばれる、肉を叩いて薄く伸ばしたカツレツとして、至る所で食べられます。一般的にはできたての熱々のところにレモンを絞って食べますが、私がラインガウ地方のワインの中心地リューデスハイムRüdesheim村で立ち寄ったレストランでは、リースリングのクリーム・ソースがかかっていました。

リューデスハイム夜4

確かにワインの香りがして、程よい酸味があり、リースリング・ワインとよく合いました!

 

あとは、野菜で挙げるとホワイト・アスパラガス。フランス人は春の味覚として愛してやみませんが、ドイツ人も大好きのようです。日本でも、もう出回っていますね。この野菜独特の甘みと苦み、1年に1度は経験したいですね!

 

あと、一般的な料理としてスープが挙げられます。やはり寒い国なので、冬は暖かいスープが欲しくなります。粗引きの小麦粉でできた団子や、肉団子など、団子が入ったスープが代表的です。他には、クレープを麺のように細長く切ったものが入っているのも、この国では一般的なもののようです。

 

他にもチーズやきのこ、じゃがいも料理など、おいしいものがたくさんあります。ソーセージひとつとっても、地方ごとに特徴がありますので、土地のワインと土地の料理を合わせるという楽しみは、ドイツでも満喫できました!

ミュンヘンワイン居酒屋2

レバーを使ったソーセージの一種、レバーケーゼLeberkäse。上には目玉焼きが乗っています。 

 

日本ではあまりドイツ料理店を見かけませんね。Clos Yでは2月18日のレストラン講座で、ドイツワインとドイツ風料理をお楽しみいただけるよう企画しております。ご興味のある方はご連絡ください。vinclosy@aol.com

 

ドイツワインは普段あまり飲まれないという方、この週末にでも是非飲んでみてください。凛とした美しい酸味は、世界でも稀有なドイツワインの魅力だと思います。ワインの楽しみの幅が広がりますよ!

 

 

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vinclosy@aol.com

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