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ワインコラム 第38回 年末、年始の過ごし方の話

いよいよ2009年も暮れていきますね。
 
日本における年末、年始の過ごし方といえば、大晦日は家でテレビを見て、年始は初詣をして、お節を食べて...といったところでしょうか。

国が異なれば文化、慣習が異なります。フランスでの年末、年始の過ごし方をご紹介しましょう。 

まず、年末ですが、レヴェイヨンRéveillonという深夜の食事をとります。普段カジュアルな街中のカフェ、ビストロ、レストランなどが、ここぞとばかりに高価なメニューを打ち出しますが、ほぼ満席になります。人々は豪華なディナーを取りながら、年越しをする、というのが一つの定番のようです。 

日付が変わり、年が変わるときにはあちらこちらで花火があがります。大きな町だと、少し危険かも、と思うくらいの状況です。 

年始はというと、深夜に遊び疲れたのか、静かな時間が流れます。

初日の出、初詣と年始から忙しい日本人と比べると、力を入れるポイントが逆のようで面白いですね。

さて、私たちが食べるお節料理ですが、みなさまお酒は何を飲みますか?

ビール、日本酒と様々だと思いますが、ワインを合わせる場合にお勧めの銘柄を参考までにご紹介いたします。

まずは、シャンパーニュChampagneです。昇り続ける泡が新年の気分を盛り上げてくれますが、お節とのマリアージュを考えても、絶好のワインです。お節は根菜類を多く用いますが、シャンパーニュの熟成感と根菜類の土っぽさが素敵に寄り添います。また、お節料理の甘い味付けとも素直に楽しむことができます。

もうひとつ、意外かもしれませんが、ソーテルヌSauternesとお節の相性も良いと思います。前述したようにやや甘めの味付けが多いお節料理と甘いソーテルヌは良い相性を見せます。ただ、甘口ならば何でも良いかといえばそうではなく、世界にはたくさんの甘口ワインがありますが、ソーテルヌは甘味だけではなくアルコールのボリューム感とわずかな苦み、味わいの幅がありますので、様々な食材を用いるお節料理と合うのではないかと思っています。ひとつ、魚卵とは厳しいかな、と思いますが...(苦笑)

そのほか、ある程度熟成したブルゴーニュBourgogneシャルドネChardonnay、ある程度の濃縮感のあるボルドーBordeauxの赤ワインとも楽しめると思います。

上記したワインとお節のマリアージュは、あくまでも私個人の意見なので、みなさま思い思いにお節とワインを合わせてみてください。意外な組み合わせが見つかるかもしれませんよ!
 

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