- 2009-08-23 (日) 22:13
- ワインコラム
楽しかったマーガレット・リヴァーMagaret Riverの訪問を終えた私はパースに戻ってきました。
レンタカーを返し、電車で南オーストラリア州のアデレードAdelaideへと向かいます。約2,700kmの長旅です。駅で昼食に食べたのは「ステーキ・バーガー」。牛ステーキの入ったハンバーガーです。肉が豪快に入っているのはいいのですが、この食べ物はステーキをパンで挟んだようなもの。食べると、ステーキが噛みきれずに出てきてしまいます。...気をつけてください。
さて、壮大な自然の真ん中を突っ走り、無事にアデレードに着きました。
オーストラリアの車窓から
早速レンタカーを借り、ワイン産地へと向かいます。
途中、町に車を止めて買い物をして、戻ったら駐車違反の紙が貼られていました。標識を見て確認して、大丈夫だろうと思ったのですが、標識を見誤っていたようです。...気をつけてください。
さて、南オーストラリア州は、オーストラリアのワイン生産量の半分近くを占める重要な生産地です。
まず私が向かったのは、上質なリースリングRieslingで有名なクレア・ヴァレーClare Valleyです。慣れない車に少し苦労しながらたどり着いたこの産地はなだらかな起伏に富んでいます。訪れたワイナリーはパイクスPikesです。
ちょうどぶどうの収穫時期でした。
さわやかな風味のリースリングのほかに、温暖な土地で栽培されるヴィオニエviognier、サンジョヴェーゼSangioveseなどのワインもありました。
冷涼な気候のもと栽培されるリースリングで有名な産地なのに、なぜ温暖な気候のもと栽培されるぶどう品種が植えられているのか?この辺りに「新世界」と呼ばれるグループに属するオーストラリアのワイン産地としての歴史の浅さ&将来への可能性を感じます。
パイクスの人の説明によると、やはりクレア・ヴァレーは冷涼な気候のワイン産地のようです。その後リージングハムLeasingham社を訪問し、クレア・ヴァレーを後にしました。
次いでバロッサ・ヴァレーBarossa Valleyに向かいました。ここではペンフォールドPenfolds社を訪れました。シャルドネChardonnayやシラーズShirazなど、複数のワインをテイスティングさせてもらいました。ここは比較的暖かいワイン産地ですが、冷涼な気候に適しているピノ・ノワールPinot Noirのワインがあったことには驚きました。
さらに私はこの後別のワイン産地を目指しました。大規模にワイン造りが行われているリヴァーランドRiverlandです。このワイン生産地区は少し離れたところにあるので、車を走らせましたが...
時速120kmほど出して、彼方まで真っ直ぐな道を延々と30分以上走っていると、何か妙な気持になります。所々丘を回ったりするのですが、基本はどこまでもまっすぐな道を走ります。
まっすぐな道。
他の車はほとんど走っていませんし、ところどころにカンガルーの亡骸があったりして、不安な気持ちにさせられます。
なんとかたどり着いたリヴァーランドは、フランスでは考えられない規模の「大工場」が見られます。マレー川という大河の水を利用した灌漑設備が整った広大な畑が広がっています。
マレー川。川に枯れた木が!
こうした光景をみると、オーストラリアだなあ、と実感します。フランスにないものを見るためにオーストラリアに来ているので、このようなところに来られて良かったと思いました。
次回は南オーストラリア州の続きです。
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