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ワインコラム 第1回 ボルドー 到着編

こんにちは。Clos Yの中西です。

 

コラムとして、私が今まで訪問してきたワイン産地の話を書いていこうと思います。

 

まずは、実際にワイン造りを経験することができたフランスのボルドー地方のお話です。

 

私はボルドー市内のほぼ中心部で、2004年の7月から2005年の6月まで、丸一年暮らしていました。目的はただ一つ、「ワインを勉強すること」でした。

 

まず、私がボルドーに住むに至るまでの経緯を説明させてください。

 

大学を卒業し、入社した会社で私はワインの輸入に関する仕事をしておりました。輸入したワインは当然売るわけで、ワインを売るための手助けになる販売促進物を作ったり、試飲会でワインをサービスしたりしていました。

 

しかしある日、ふと重要なことに気づいたのです。

 

それは、「私はワインを説明して売る立場にありながら、世界的に有名なぶどう品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンすら見たことがない!」という事実でした。そうなると、いてもたってもいられません。幸い、取引先のボルドーのワイン会社に相談したところ、研修生として働かせてもらえるシャトー(=ワインの生産者)を紹介してもらえました。その生産者と個人的に連絡を取るのと並行してビザを申請し(ビザでは苦労しました...!)、勤めていた会社を辞め(お世話になった先輩方には今でも感謝しています!)、ボルドーへ飛び込んだわけです。

 

不安はありました。大学でフランス語を勉強し、フランスに1年間留学しており、ボルドーにも1ヵ月間住んでいた経験があったのですが、フランス人とともに働くのは初めてでしたし、ワイン造りの仕事は具体的にどのようなことをするのかわかりませんでした。住むところも決まっていませんでした。

 

しかし、気持ちとしては希望が大きな割合を占めていたと思います。これから始まる新しい生活への期待。そして、何よりワイン造りの現場で働けるのです...!!

 

出国前は忙しかったと思うのですが、気がつくとボルドーにいたように思います。

 

ボルドーはフランスでも上位5位に入る大きな町です。世界的に有名なワイン産地なので、さぞワイン、ワインした町かと思うでしょうが、実際のボルドーの町はそれほどワインを思わせるものがありません。ぶどう畑はボルドー市内には無く、数kmから数10km離れた所にあります。

 

7月初旬にボルドーに着いた私は、まず予め申し込んでおいた語学学校に行きました。1ヵ月の短期集中コースです。目的は語学の勉強ではなく、付属の寮があったのでそこに住みながら、今後暮らす部屋と車を探すことでした。

 

それなりに苦労しましたが、首尾よく住まいと車を手に入れました。授業もそれなりに?!出席して、とても大切なもの、友達を得ました。クラスメイトにはスペイン人が多かったのですが、彼らはかなりのりがよく、夜な夜な飲み明かしたものです。飲んだなあ... 後日、彼らを訪ねにスペインに行くことになります。そのお話もいずれご紹介する予定でいます。

 

さて、この時点で8月。契約したシャトーで働く9月まで、あと少しです...

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次回に続く。

 

 

このコラムを読まれて、何かご意見、ご感想がございましたらご連絡ください。

vinclosy@aol.com

 

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