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ワイン・コラム 第186回 ロワール地方の話 ギベルトー編

フランス北西部、ロワールLoire地方

フランス最長の川、ロワール川沿いに広がるワイン産地です。
Loire2
長い川ですので、ひとつのワイン産地が4つの地区に分かれています。以下、上流から下流に向かって

1、サントル・ニヴェルネCentre Nivernais

2、トゥーレーヌ Touraine この地区にはロワールLoire川の支流のロワールLoir川が流れています。

3、アンジュ・ソーミュール Anjou Saumur

4、ペイ・ナンテ Pay Nantais

地区によって主に栽培されているぶどう品種が異なります。そのためワインのスタイルも地区によって異なりますが、共通するのは冷涼な気候によってもたらされる軽やかさと上品さです。重厚なワインは稀で、食事と合わせて楽しめるフード・フレンドリーなワインが多く、パリのビストロなどで重宝されています。

今回ご紹介するドメーヌ・ギベルトーDomaine Guiberteauは3、アンジュ・ソーミュール地区に属する、ソーミュールのアペラシオンのワインを産する素晴らしい生産者です。

ソーミュールではカベルネ・フランを主体にした赤ワインとシュナン・ブランによる白ワインの生産が行われています。

ギベルトーでは現在、赤ワイン3種類(4ha)と白ワイン5種類(5.5ha)を造っています。

赤ワインの醸造はコンクリート・タンクで行い、白ワインの醸造はステンレス・タンクで行います。

訪問時(2012年)に試飲させて頂いたのは
赤ワイン 2011
レ・モテルLes Motelles 2009
レ・ザルボワーズLes Arboises 2009

白ワイン 2011
クロ・ド・ギショーClos de Guichaux 2010
ブレゼBrézé 2009

赤ワインは緯度の高い土地であるにもかかわらず果実感がしっかりしていて、キュヴェが上がるごとにタンニンの充実度が増し、複雑さと余韻の長さが伸びて行きます。

白ワインは、このドメーヌではマロ・ラクティック発酵を行いません。そのため全てのキュヴェで心地良い、締まりのある酸味が感じられます。
印象に残っているのはクロ・ド・ギショーの充実した果実味、そしてブレゼのエレガントな的まとまりのボリューム、そして新樽香も含む余韻の長さです。

ピュリニー・モンラシェのようなワインがお好みの方には是非試して頂きたい、シュナン・ブランの傑作のひとつです。
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これからの湿度が高く暑い季節、さらに魅力的に感じられることでしょう。

Clos Yは7月3日の極上ワインと料理のマリアージュ講座で、ドメーヌ・ギベルトーの白ワイン、クロ・ド・ギショー2013を含む上質なワインを料理と合わせて提供いたします。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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