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ワイン・コラム 第170回 シャンパーニュ地方の話 ニコラ・フィアット編

フランス北東部に位置するシャンパーニュChampagne地方。

フランスの首都であるパリからシャンパーニュ地方の都市ランスReimsまで、直通のT.G.V.で最短46分で行くことができます。

この土地では白ワイン、ロゼワイン、赤ワインも造られていますが、何と言っても特産品はスパークリング・ワインです。

シャンパーニュ地方の中でも限定された区域の、指定された品種から指定された方法で造られたスパークリング・ワインは、シャンパーニュという名を名乗ることができます。今日では世界中で優れたスパークリング・ワインが造られていますが、シャンパーニュの名を名乗ることができるスパークリング・ワインはこのシャンパーニュ地方でしか造られることができません。

近年は小規模な生産者も増えましたが、大手生産者も健在です。

今回は、協同組合であるニコラ・フィアットNicolos Feuillatteをご紹介いたします。

ランスから南下すると、やがてこの地方の重要な町エペルネイEpérnayにたどり着きます。ニコラ・フィアットはエペルネイの東、シュイィChouilly村にあります。
Nicolas Feuillatte
N. Feuillatte2 石灰質の白い土壌が見えます。
フランスでシェアNo.1を誇るこの生産者は、やはり大規模な醸造設備を備えています。

施設内を案内して頂きましたが、見上げてしまう大きなタンクがたくさんあり、フォーク・リフトが忙しそうに動き回っていました。

ワインの品質はというと、一般的な協同組合のイメージは大量生産、低品質、というものがあると思いますが、それとはかけ離れた、上質なものです。トップ・キュヴェのパルム・ドールPalmes d’Orはもちろん、グラン・クリュごとに造り分けたり、バリックを使った野心的なキュヴェもあります。
N. Feuillatte3
素晴らしいワインを造る協同組合をいくつか挙げることができますが、ニコラ・フィアットはその良い例のひとつだと思います。いろいろなキュヴェがありますので、気になるものがありましたら試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、2015年2月よりシャンパーニュ地方のワイン講座を行います。第1回、2月25日のテーマはシャンパーニュ概要です。シャンパーニュ地方の歴史、風土や郷土料理、シャンパーニュ造りの方法、使用する道具、理想的なサービスの仕方など、広くシャンパーニュ地方をご理解いただけます。3種類のシャンパーニュの試飲の中には、ニコラ・フィアットも含まれています。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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