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ワイン・コラム 第163回 イタリアの話 ピエモンテ州 ブローリア編

イタリア、ピエモンテ州Piemonte

ネッビオーロNebbioloによるバローロBarolo、バルバレスコBarbarescoが特に有名ですが、近年ではバルベーラBarberaやドルチェットDolcettoのD.O.C.G.銘柄も増え、トスカーナ州Toscanaと並びイタリアでもトップ・クラスのワイン産地として知られています。

ピエモンテ州のワインとして、白ワインも忘れてはいけません。ロエロRoero地区のアルネイスArneisやエルバルーチェErbaluceも良いです。

今回は、コルテーゼCorteseという白ぶどう品種で造られるガヴィGaviをご紹介いたします。

ピエモンテ州のワイン生産の中心はアスティAstiなどが造られる州の中部から南部にですが、北部でも上質なワインが造られています。ワイン名ガヴィの名のもとになっているガヴィの町は、州の最南東部に位置しています。
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ピエモンテは「山の麓」の意味があります。バローロやバルバレスコなどはしっかりとした肉料理と合わせたいものですが、ガヴィはやはり魚介類でしょうか。山のイメージが強いピエモンテ州。しかしガヴィは、実は海から直線で30kmほどの所に位置しています。ティレニア海の新鮮な魚介類と楽しむのも良いですし、ピエモンテ州の郷土料理バーニャ・カウダと楽しむのも良いでしょう。

私が訪問したのは、ガヴィトップ生産者のひとり、ブローリアBrogliaです。

こぢんまりとした、静かなガヴィの集落の北西に位置し、ワイナリーの周りはぶどう畑に囲まれています。
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一般的にガヴィは品質が安定していて、コスト・パフォーマンスが高いです。だいたい1,500円ほどで良いものが手に入りますし、3,000円を超すものはほとんどありません。

ブローリアは複数のガヴィを生産しています。珍しいガヴィ・スプマンテや、日本で5,000円を超すものまで、それぞれが良質です。

特筆すべきなのはやはり最高峰のブルノ・ブローリアBruno Brogliaでしょう。ラ・メイラーナLa Meirana畑の中でも特に優れた区画の、樹齢の高い樹の、低収量により凝縮されたぶどうから造られます。香りの成熟度、味わいの密度が異なります。このようなタイプのワインはなかなかガヴィには見られないものです。

ガヴィ。コスト・パフォーマンスが高く、イタリアン・レストランで重宝するワインだと思います。覚えておいて損は無い銘柄です。機会がありましたら、ブローリアも試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、10月26日のイタリア・ワイン基礎講座のテーマをピエモンテとし、バローロ、バルバレスコ、そしてブローリアのガヴィの試飲も行います。この講座ではバローロやバルバレスコなど実際に現地を訪れた時の話や、郷土料理の話もいたします。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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