Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワイン・コラム 第146回 ブルゴーニュ地方の話 ドメーヌ・ポンソ編

ワイン・コラム 第146回 ブルゴーニュ地方の話 ドメーヌ・ポンソ編

ワイン愛好家を魅了する、ブルゴーニュ地方のワイン。

素晴らしい造り手、歴史ある偉大な畑...

使われるぶどう品種は主にシャルドネとピノ・ノワール2種類だけですが、その魅力は深く、多岐に渡ります。

ブルゴーニュ地方を代表する偉大な畑には、それぞれ「この畑はこの生産者!」という組み合わせがあるように思われます。

例えばシャンベルタンChambertinはアルマン・ルソーArmand Rousseau、ミュジニーMusigyはヴォギュエVogüéなど。

今回ご紹介するドメーヌ・ポンソDomaine Ponsotは、モレイ・サン・ドゥニ村Morey-Saint-Denisに居を構え、同村のグラン・クリュ クロ・ド・ラ・ロシュClos de la Rocheを代表する生産者です。

現当主ローラン・ポンソ氏は、ぶどう栽培もワイン醸造もできる限り人の手を加えず、自然に任せるようにしています。栽培は独特で、殺虫剤などを用いず、天体の動きを考慮に入れますが、ビオロジックともビオディナミとも異なる独自の自然栽培法です。収穫量は常に低く、手摘みされたぶどうは畑で厳しく選果されます。

醸造所は4層構造になっていて、エレヴェーターが備わっています。グラヴィティ・フローで、ワインに負担をかけるとされるポンプは一切使いません。

醸造中の様々な選択は、各ヴィンテージのぶどうの状態により判断して行きます。そのため、特定の決まりがありません。

かつて訪問させて頂いた、極上ワインの造り手南ローヌのドメーヌ・デュ・ペゴーDomaine du Pégauでも、「醸造に関するレシピは無い」というお話を伺いましたが、優れた造り手が持つ勘というものがあるのでしょうか。

熟成に用いる樽に関しては、新樽は使わないという決まりがあり、そのような樽で熟成されたワインは新樽の香りを纏わず、テロワールをピュアに表現します。

亜硫酸も極力使いません。

生まれるワインは非常に個性的(アリゴテ100%のプルミエ・クリュがありますが、それ以外のキュヴェも)で、熟成と共に開いていくタイプのようです。

そのためか、玄人好みのワイン、というイメージがあります。しかし、ブルゴーニュ愛好家としては一度は試すべきですし、避けて通るべきではない造り手だと思います。

知的当主が生み出す「土地の声」が宿ったワイン、一度試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、2月9日の単発講座「偉大なワインを飲む!」のテーマを「ドメーヌ・ポンソ」とし、看板のクロ・ド・ラ・ロシュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ、クロ・デ・モン・リュイザンを含むワインの試飲と講義を行います。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワイン・コラム 第146回 ブルゴーニュ地方の話 ドメーヌ・ポンソ編

サイト内検索
Feeds
Meta

Return to page top