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ワインコラム 第90回 2011年心に残ったワインの話

いろいろなことがあった、2011年。たくさんのワインに出会いましたが、個人的に強く印象に残っているワインを10本ほど選んでみました。

 

日本では出会えない希少なものから、大手生産者が手掛けるそれほど高価でないものまで、いろいろなワインが挙がりました。やはりワインはこのような多様性が面白いですね。

 

さて、Clos Y中西の2011年感動ワインは以下の通りです!

 

1、エグリ・ウーリエEgly Ouriet シャンパーニュ レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニーChampagne Les Vignes de Vrigny N.V. 20098月にデゴルジェされたものです。熟成感があり、ロースト香がしっかりと出ていました。

 

2、ジェローム・プレヴォー Jérôme Prevost シャンパーニュ ラ・クロズリー レ・ベギーヌ Champagne La Closerie Les Béguines (2005) ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュなのですが、実際は2005年の収穫100%のものです。1のエグリ・ウーリエ同様、ピノ・ムニエ100%。こちらも熟成感が強く、ロースト香がしっかり出ていました。これほど芳醇でリッチなシャンパーニュはあまり多くないでしょう。

 

3、コト・デ・ゴマリスCoto de Gomariz リベイロ ヴィニョ・デ・エンコスタス・デ・キストス アルバリーニョ Ribeiro D.O. Viño de encostas de xistos Albariño 2009 スペイン北西部、密かに注目を集めているリベイロの白ワインです。グレープフルーツの華やかな香りが強く印象に残っています。

 

4、ジアルディ Gialdi ティチーノ ビアンコ・ディ・メルロ ロヴェレ Ticino D.O.C. Bianco di Merlot Rovere 2010 スイス南部、ティチーノ地区は高品質なメルロを生みだします。トップ・クラスのワインは、ボルドーのトップ・ワインに比肩するほどの品質です。この地区では、メルロによるロゼ、そして白(!)も造られています。このワインは、優良生産者ジアルディによる、樽熟成白ワインです。果実味豊かで、酸味もあり、香ばしい樽香を楽しめる、しっかりした構成の白ワインでした。

 

5、ルイ・ジャド Louis Jadot ヴォーヌ・ロマネ Vosne-Romanée 2006 ルイ・ジャドが素晴らしいワインを造っているのはわかっています。しかし、なかなか通常のヴィラージュ・クラスのワインを飲む機会がありません。久しぶりにヴィラージュのヴォーヌ・ロマネを飲んで、驚かされました。これほど表情豊かなワインとは!

 

6、キャレ・クルバン Carré-Courbin ヴォルネイ・プルミエ・クリュ クロ・ドゥ・ラ・カーヴ・デ・デュック Volnay 1er Cru Clos de la Cave des Ducs 2001 珍しい畑を試してみようと、初めてこの生産者のワインを飲みました。10年経った、それほど良くないヴィンテージのこのワイン、素晴らしかったです!果実味、酸味、ボリュームなど、必要な要素を全て押さえ、さらに複雑な豊かな香り...また手に入るのであれば、是非また飲みたいワインです。

 

7、ドメーヌ・デ・コント・ラフォン Domaine des Comtes Lafon ヴォルネイ Volnay 2006 この造り手は、さすが、赤も素晴らしい!やや難しいこの年で、これほどの完成度とは...入手困難なのが残念!

 

8、ドメーヌ・デュ・モンテイエ Domaine du Monteilletサン・ジョゼフ 赤 キュヴェ・デュ・パピー Saint-Joseph Rouge Cuvée du Papy 2008 ブラインドで試飲して、間違いなくピノ・ノワール(ヴォーヌ・ロマネ2009あたり)だろうと思ったワインです。サン・ジョゼフと聞いて愕然としました。非常に良くできた、美しいワインです。

 

9、オーギュスト・クラップ August Clape ル・ヴァン・デ・ザミ Le Vin des Amis 2009 ローヌ地方、コルナスのトップ生産者が手掛ける「友達のワイン」。ヴァン・ド・ターブル格付けで、価格は友達価格ながら、内容はあの偉大なコルナスを彷彿とさせる!びっくりです。

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10、レ・ジャルダン・ドゥ・バビロン Les Jardins de Babylone ジュランソン Jurançon 2007 ディディエ・ダグノー氏がフランス南西部で造る甘口ワインです。甘口ながら、糖、酸のバランスが完璧で、ぴんと張り詰めたような緊張感も漂う美しいワイン。ワインとしてのひとつの完成形を見せつけられたようでした。

 

ちなみに、印象に残った生産者はジュヴレイ・シャンベルタンGevrey-Chambertin村のフィリップ・シャルロパン・パリゾPhilippe Charlopin-Parizot氏とそのご子息でした(似ている。)。

 

さて、2012年はどのような素晴らしいワインとの出会いが待っているのでしょうか?今年もワインと共に素晴らしい一年にしましょう!

 

Clos Yは、新年お年玉企画としまして、シャトーヌフ・デュ・パプ単発講座を企画しております。ドメーヌ・デュ・ペゴーDomaine du Pégauのキュヴェ・ダ・カーポCuvée Da Capo 2007もご試飲頂けます!ご興味がございましたらご連絡ください。

 

 

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