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ワインコラム 第59回 カリフォルニアの話 メンドシーノ編

アメリカ合衆国、カリフォルニアCalifornia。アメリカで最もワインの生産量が多い州です。

 

生産量が多いということは、いろいろな種類のワインが造られていることが考えられます。実際、カリフォルニアではパワフルな赤ワイン、ボリュームのある白ワイン、酸味のしっかりしたスパークリング・ワインなど様々なワインが造られています。

 

カリフォルニアのワインが好きな方も多いと思うのですが、ナパNapaに代表されるようなボリュームのあるワインを造る産地以外のワイン産地の名前を挙げられる方はあまり多くないでしょう。

 

今回は、カリフォルニア州の中でも特に注目する価値のある、エレガントなワインを産するメンドシーノMendocinoをご紹介いたします。

 

メンドシーノはナパ、ソノマsonomaと一緒に、カリフォルニア北西部のノース・コーストNorth Coastという地域に分類されています。そして、メンドシーノはカリフォルニア州のワイン産地の中でも最も北に位置しています。

 

メンドシーノ地区で最も有名なワイン産地は、アンダーソン・ヴァレーAnderson Valleyでしょう。太平洋の冷たい空気が流れ込む場所で、今日ではフランスのシャンパーニュ・メゾン、ルイ・ロデレールが進出し、素晴らしいスパークリング・ワインを造るなど、成功を収めておりますが、以前ではこのような冷涼な土地でぶどう栽培など考えられずにいました。

DSC00318 朝霧に包まれたロデレール・エステイト 

私が訪問したのは、この地のワイン造りのパイオニア、ナヴァッロ・ヴィンヤーズNavarro Vineyardsです。

DSC00320 

最新鋭の設備が並んで...という大規模な造り手さんではなく、フランスの田舎にもありそうな、使いこまれた樽が並ぶ、温かみのあるワイナリーです。

DSC00325 仔ヤギなど動物もいました。 

ワインは上質で、冷涼な気候を反映させたエレガントなシャルドネChardonnayやピノ・ノワールPinot Noir、さらにリースリングRieslingやゲヴュルツトラミネールGewurztraminerなどヨーロッパ北部で栽培されるぶどう品種にも取り組み、それらのワインは高く評価されています。

 

良い意味でカリフォルニアらしくない、エレガントさが光るワインは是非試して頂きたいものです。こんなカリフォルニアワインもあったのかと、嬉しい驚きが待っていると思います!

 

Clos Yでは、10月11日のレストラン講座のテーマを「カリフォルニア」とし、オーパス・ワンOpus OneのオーヴァーチュアOvertureやメンドシーノのリースリング、ナヴァッロ・ヴィンヤーズの甘口のゲヴュルツトラミネールなどをお料理と合わせてお楽しみいただきます。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。

vinclosy@aol.com

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